思い出のスクリーン

fleurette2010-09-16



 Guten Tag! Wie geht es Ihnen?

 で、スペルはあってるかしら?何せウン十年も昔に第二外国語でちょっとかじった程度なので適当。(辞書も引いてない)
 ノイシュバンシュタイン城で日本人観光客が事故に遭ったとニュースが流れ、不謹慎ではありますが、学生の頃憧れていた城の映像が映しだされて、その事故現場である駐車場から城までの坂道を歩いたことを懐かしく思い出したりしてしまいました。
 コレもウン十年も昔の話になりますが、前日に宿泊したのは(記憶がいささか曖昧ではありますが)確かガルミッシュというスイスに近い小さな街のガストホフ(1階がレストランになっているプチホテル)だったと。
 夕食にレストランに行くと、チロル帽を被ったおじさんたちが豪快にビールをあおっていたりして賑わっていたのを覚えています。注文したドイツ風カツレツのあまりの大きさに半分しか食べられず途方にくれていると、同じものをペロリと平らげた隣の席の体格のいい二人の老婦人と目があってしまい、咄嗟に "Das ist zu gross fur mich."(エスツェトやウムラウトは省略)と適当に単語を並べてみたら大きく頷いてくれたので、私の言わんとするところ、つまり「私には大き過ぎるわ…」と通じたことがまるでつい昨日の、いえ数年前のことのように思い出されたりしたのでした。そういえば、お城の坂道を登っていた時、茶色い落ち葉の中にブルーも鮮やかなマチスの絵葉書が一枚、落ちていたっけ。
 うん、元気なうちにもう一回くらいは行っておきたいな。あの時の写真は全て置いて出たので一枚も手元には残っていない。残ってないのに、記憶は色褪せないものだと、マチスのブルーは教えてくれる。

 未来に見るであろう思い出のスクリーンは、常に今創られているということ、肝に命じておこうっと。