Tour de France 2012 第19テージ

感情を爆発させるウィンギス!



 本日はボンヌヴァルからシャルトルまでの個人タイムトライアルです。チーム・スカイのウィンギスとフルーム、どちらのタイムが上回るのか、本日の見どころですね。


 現在、スペインのチャンピオン、ルイス・レオン・サンチェスが真っ赤なスーツに身を包んで快調に滑り出し、今の所チェックポイントを一位通過です。その後ろにランプレのトルストーニがピタリとついているのですけど、タイムトライアルでは後ろにつく場合、前の選手と6m離れてなければいけないらしいのですが、明らかに近づきすぎです。あ、離れましたね。


 フランク・シュレクはドーピング検査でひっかかってのリタイアだったんですね。本人はどうして自分の体に入ったのかわからないと言ってるそうですが、なんにしても途中リタイアは残念です。


 新城、チームメイトのケルンに抜かれましたが、実況席ではタイムトライアルではなかなか映ることがないので、チラとでも見れてよかった、と嬉しそうです。今回はチームにかなり貢献したし、敢闘賞も取りましたからね!


 十字をきってサガンがスタート。完走すればマイヨ・ベールが確定だそうです。あれ、なんか気づいちゃった。アンダーパンツの跡がないんですけど。ひょとしてノーパン、なの?白だと肌が透けて見えます!まあ、もちろん大事なところは透けて見えない仕様になってますがー。


 ヒンカピー、スタート!クリリン?がフランスの自転車研修施設で、2歳下の当時15歳だったヒンカピーと一緒だったとか言ってます。ヴァルベルデとも。そんな方だったのね、ダジャレ好きのおじさんだと思っていたのに。


 赤いジャージだったから宇都宮プレッツェンだと思うんだけど、昔、うちの近くの海岸沿いの国道をトレイン作って走ってたんですよね。その時、妹の運転するボルボに乗ってたんだけど、その車にはリヤに「cannondale」と大きな白いロゴが貼ってあって、妹は小さかった自分の娘に「ほら、Pちゃん、手を振ってあげて!」と言って、Pちゃんは小っちゃい体を外に向けて、追い抜いて行く赤いトレインにぷくぷくした手を思いっきり振ったのでした。ああ、可愛かったなあ。今はお顔が風船みたいになってしまって、担任の先生に「お前、やばくね?」と言われてしまったそうです。宿泊学習に行って、ご飯がおいしくて止まらない!と、おかわりばかりしていたんだとか。バレリーナなのに。


 思い出にひたっているうちに、ヴォクレール登場。すごい歓声です。完走すればヴォクレールも山岳賞確定だそうです。あ、バッソ、そしてランプレのスカルポーニがスタート。


 セレンセン、タイヤに挟まったゴミを取ろうとして皮膚移植が必要なほど左手を切ってしまったそうです。よい子のみんなは止まって取ろうね。

 
 それにしてもタイムトライアル用のメットってすごくカッコワルイ。エイリアンみたい。蜂の巣みたいなメットも好きじゃないな。均整のとれた体格の人じゃないと自転車のフルスタイルは正直ツライと思うのだけど、太ったサイクリストが以外に多いという不思議。お年寄りのサイクリストは体格に関係なくカッコイイと思ってしまうのにね。


 ディフェンディング・チャンピオンのエヴァンスがスタート!ヴァン・デン・ブロックも。今回ロット・ベリソルもトレインがカッコイイ気になるチームとなりました。リクイガスのニーバリがスタート。そして残るはスカイのフルームとウィンギス、いよいよ!


 あれ?フルーム、私の視線を察知したのか、お尻にゼッケンを貼ってます!!


 そして最後の走者、ウィンギスがスタート!全身ジョーヌ。に、グリーンのボトルが映えます。



 膝下長〜い!最初はイギリスのコメディアンみたいだな、と思っていたのだけど、いやあ、超クールだわ。チームも。そして暫定トップをフルームが塗り替え、今、ウィンギスが12秒差をつけてまた塗り替えました!


 不調のエヴァンスをチームメイトのヴァンガードレンが抜きました。ああ。


 第2計測地点でウィンギスがフルームとの差を53秒にひろげました。暫定1位のサンチェスもどんだけ早いんだと顎を掻きながらその映像を見ています。王者の風格。コメディアンみたいなんて言ってごめんね。


 第3計測地点でも1位通過したフルームを1分15秒差で通過するウィンギス!


 ロット・ベリソルのユルゲン・ヴァン・デン・ブロックが総合4位を確定するタイムでゴール。そしてフルームは殆どの選手がダンシングで入ってくるゴールラインにシッティングのまま入ってきた。暫定1位。しかーし、フルームに1分16秒の差をつけて最速で入ってきた王者ウィンギスが勝利を確信した余裕のガッツポーズでフィニーーッシュ!本領発揮のタイムトライアルで、イギリス人初のマイヨ・ジョーヌの誕生が(ほぼ)決まりです!


 こうなると、やはりラストのパリ・シャンゼンリゼ・ステージでまたカベンディッシュをアシストする姿が見られそうな予感。わくわく。