狂人に愛しいキスを


私は、生きてる人間を崇めるなどということは到底できない人間です。ましてや、死んだ人なんて。あれ、逆ですか?まあ、どっちでも。とにかく、特定の誰かさんに傾倒する、とか、薫陶を受けるなんてのも大嫌い。(しかけたけれども逃げ出した)まあ、スゴイ才能だよね、頑張ってるよね、程度の理解ならなんとか。


そもそも恋愛感情抜きで、誰かに追随したり尽くす、などできるような器量は持ち合わせていないのです、はい。その程度の人間。あ、その男女間の恋愛においても、尽くす、なんてことはできていないのでした。そういえば、愛することは相手の全てを受け入れること、とかのキレイごとはよく耳にしますが、そんなの嘘っぱちですよねえ?だってそんなの無理。どんなに好きだって、嫌いなところは嫌いですよ、すぐ責め立てますよ。だって嫌いなんだもん。当たり前でしょ。時々自分でも、ほんとにこの人のどこが好きなんだろう?って思ってしまうくらいに。イヤ、実際聞かれたことがあったりして。涙なしには語れない。だから、語らない、と。

でも、好きなんですよ。ツンデレとは私のことってくらいに。(笑)疲れますか?そりゃ、疲れますよね。恋人に求めるものは、やはり「やすらぎ」ってヤツが主流らしいですから。そんなの愛じゃないでしょ、と否定されても別にかまいやしないんですが、私にとっては愛以外のナニモノでもなく、嫌いな人だったらそもそも全てスルーですからケンカにもなりません。好きな人の好きになれない嫌いなトコがジレンマを引き起こすわけで、愛していればこそイライラも激しく。


子どもみたいですか、そうですね。皆そういうのを経験し、または経験しないでも穏やかな互いを思いやる関係を築いていくのでしょうね。そんなこともできない私はやはり狂っているのかもしれません。で、ソレが、私が狂人にしか惹かれない最大の理由なのかもしれません。野性の勘で「類友」を嗅ぎ分けているわけです、ね。生きるため。どんなに狂っていても愛しますよ、私は。狂っていればいるほどに。が、どうも狂度が私のほうが上のようで、お相手の方が先に逃げ出すようです。(笑)どこかに強靭な狂人はいませんか?学歴・収入は問いません。この二つは昔から興味なし項目。聞いてもいないうちからご立派な出身大学なんて言われたら「なにそれ、唯一の自慢?」と、鼻で笑うか、「さすが狂人!」と感嘆するかのどちらか。私も相当性格悪いですね。いや、ホントにオベンキョして頑張ったんだろうけど。いや、だから、頑張ったんだね、くらいには思うって最初に言ったじゃん。


で、最近では狂人を装ったオリコウさんばかりしかいないので、死に体なわけです。ああ、もうイヤ。いいですか、誰も私のようには愛せないですよ。オリコウさんの仮面をかぶった狂人は速やかに出てらっしゃい。と言っても、狂人なら誰でも、というわけにはいきません、当たり前ですけど。