そして独りに


昨日は、夜更かしをし、昼近くまで寝ていると母からの電話で起こされた。姉と妹たちが○原にできた某巨大スーパー(『下妻物語』辺りで有名になったか?)に向かっているので、一緒に行っておちあおうということに。高速をぶっ飛ばし先発していた姉たちよりも先に到着。


広い店内をアチコチ見てまわったがさして欲しいモノもなく。ココまで物欲がなくなると、そろそろお迎えの日も近いのかしらん、と思ったり。黄金週間も映画と読書に明け暮れようと思っていたのですが、どうやらそういう訳にも行かなくなって、アチコチ出掛けることに。久しぶりに新幹線とかにも乗っちゃうかも。


母は姉たちの車に乗って早めに帰宅、一人気ままにウィンドー・ショッピング。そして、いつもは高速を飛ばして通り過ぎてしまう街を久しぶりに車で走る。午後8時過ぎ、昔住んでいた所を走ってみた。優しい時間を過ごした記憶が走馬灯のように駆け抜けていく。木枯らしの夜、ポケットの中で手をつないで歩いた通り、別れを惜しんで何時間も過ごした湖のそばの駐車場。そして、彼が住んでいたアパート…。もう引っ越したかな、と、その前を通ってみると、我が目を疑った。2階の窓には、私が取り付けたブルーの遮光カーテンがそのまま。いや、たまたま偶然同じ色のカーテンがひいてあっただけなのかもしれない。恥ずかしい勘違いから、妄想に振り回されることはもうたくさん。一人相撲の哀しい喜劇でしか有り得ない。それに、自分でもちょっと驚ろいているのだが、もうこれっぽっちの未練もなくなったようだ。とうとう私は自由になったわけだ。


が、それも今更だ。


現実を受け入れることは、私にとっては苛酷なことだ。眠りについて夢をみるのが精一杯。人生に期待などもうしない。してはいけない。ただ、運命として受け入れるだけ。