マルホランド・ドライブ(DVD)

2001年 アメリカ・フランス
監督:デヴィッド・リンチ
出演:ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハリング,ジャスティン・セロウ


二夜連続して、レンタルしたフィンチャーの『ファイト・クラブ』とリンチの『マルホランド・ドライブ』を。偶然一緒に借りた2本だけど、現実に満足できなくて記憶の断片を辿って塗り替えようともがく様なんか共通してるかも、と思ったり。多重人格で片付けた前者と彷徨う魂の後者って感じか。
ファイト・クラブ』は、作家が編集者が読んで不快になるような作品にしようと思って書いた作品だという記事をウィキかなんかで読んでいたので、ラスト・シーンで寓話のようにカワイク纏めちゃってコノヤロー、なんて思ったりしたのですが(原作は読んでいない)、『マルホランド・ドライブ』は案外すんなり、はあ、なるほどね、なんて受け入れられたり。まあ、私は普段からダメダメに終わった恋のお話などを、想像の翼を広げて作り変えようと相手に入れ替わってみたり時には第三者になってみたりして、実際入れ込み過ぎなのか単に感情過多なのかわかりませんが、その物語の登場人物として涙したりすることもあるサイコちゃんなわけですが、どんなによい展開に持っていこうとも結局は現実と同じ着地点に変わりはなく。これが心理学でいうところの合理化になるとはとても思えませんが時間潰しには間違いなくなります、私の場合。