変態さんいらっしゃい


かつて私は「変質者ホイホイ」と呼ばれていた。
誰もいない部屋に放り込んでおくと、変質者がゾクゾク集まってくると。
窓には、張り付いていたと思われる男の手の跡がビッシリ。
近所の住人が警察を出動させたことも。


なぜ変態に好かれるのか。
それは私が同類だから。


そのことに気づいた。
だからマトモな人は逃げ出すのだ。
私が自分をマトモだと思っている異常さに怖気づいて。
もしくは、自分の異常性に気づいて深みに嵌らないように。


それでも私はマトモな人が好きだ。
自分の異常さにまだ気づいていない人が。