ヤブの中

以前から喉に違和感があって、ポリープらしきブツブツも発見。喉頭癌かしらん、などという不安にかられ、十数年前に慢性扁桃腺炎にかかった時以来の耳鼻咽喉科へ行ってきた。医者は「神経症だな」と一言。私が首をかしげていると、「神経症がわかんねえんじゃしょうがねえな」と小ばかにしたように言ってそれ以外の対処法は何も言わずに帰された。病院に勤めていたことのある妹にメールすると、「精神的に追い詰められた時にでる症状だよ。内科に行けば安定剤がもらえるよ」との返信。医者より的確な診断が返ってきた。しかし、内科かよ。内科に行った時症状を言ったら「喉の奥はココではわかんねーけど、異常はねえです」って帰されたのに。たく、どいつもこいつも中途半端な診断だけくだしてほっぽり投げやがって。


このまま帰るのも口惜しかったのでプラネタリウムへ行く。ほんと満天の星たちを見ていると癒される。視界に入りきらない星、夏の利賀村の夜空を思い出す。仕事が終わって宿舎までの川沿いの暗くて細い道を「オオサワと私!」とか言いながら、同僚と踊りながら帰ったこと、野外劇場でポーランド人の舞台役者とダンスをしたこと、楽しかった日々が懐かしく思い出される。


先週はドライブがてら茨城県天心記念五浦美術館へ行って「大正ロマン・昭和モダン  大衆芸術の時代展」を見てきた。あの時も久しぶりに楽しい時間を過ごした。チケットだけ購入して、景色がよかったのでテラスでお食事をしていたらあっという間に閉館1時間前になってしまい慌てて会場へ駆け込んだ。派手な展示はなく人も少ないのでゆったりと鑑賞。同行者に竹久夢二の『星まつり』という作品の女性と私が似ていると言われる。夢路の描く女性は私に菖蒲の花をイメージさせる。たおやめ。そんな女ではないので、なんかちょっと照れくさかった。