疲れちゃうなあ


終業間際、???だったことを上司に質問してみると思いがけず話が弾んでしまい、「最近、少し余裕ができてきたんじゃない?」などと、誤った印象を与えてしまったようで、慌てて「そんなことないです、まだまだ何一つまともにできないですよ」と打ち消すも、「この調子で頑張って続けてくださいね」と。それすらも、「いつまで続けられるかわかりません」とバカ正直に答えて、上司に落胆の表情を浮かばせてしまう。

そんなことを口にするくらいなら、とっとと辞めてしまえばいいことなのに。これまで自分にかかった人件費は、個人事務所を経営する者にとっては大きな投資=損失に違いない。それを何度も繰り返してきているのだ。

確かに、営業の仕事が嫌いで、パソコンに向かってのデスクワークばかりしてきた私が、今日は2時間半の間に7社廻り、月に一回しか顔を会わせないような人とも、仕事以外の世間話ができるようになった。

ただ、この仕事に愛着が持てない。合わない。生活のためだけに働けばいい、ただそれだけなのにどうしても違和感が付きまとう。

贅沢なのかな?

違う、向かいの席のちょっとしたことですぐキレるヒステリックなオバはんに堪えられそうにないのだ。

ああ、そうか。逃げ場のない狭い空間に普段は二人きりになってしまうから、外回りがそんなに苦じゃなくなってきたのか。

彼女を見てるだけでストレスになる。常にブツブツ文句を言ってるし、電話で話していてイライラしてくると拳でデスクをドンドン叩き始める。10年近く働いているのに、余裕というものが全く感じられない。特にハートに。上司がいない時、耳を疑うような信じられないこと言われたしな。前任の二人は、彼女に潰されたのではないかと私は睨んでいる。

こういうタイプはバカにしていた人間が仕事できるようになると、今度はイジケて卑屈になるケースが多いんだよなー。扱いが面倒。面倒なのはもうタクサンなのだ。