貢ぐオバサンの心境は複雑


私が溺愛する姪っ子のPちゃんは、顔を触られるのが大嫌い。

でも、五年生になっても赤ちゃん顔のPちゃんが可愛いくてしかたがない私は、隙あれば頬っぺたをスリスリしようとするので常に牽制されている。

成長し親離れしていく娘を構い過ぎて、どんどん嫌われてゆく父親の寂しさをひしひしと感じている。

が、我慢できずに背後からそ〜っと手を伸ばし頬っぺたスリスリ。(変態オヤジか、私は)すると見る見るうちにカワイイ頬っぺたがプゥーと膨らんできた。その時である。


「Pちゃん、歯ぁ食いしばって我慢するんだよ。誰にたまごっち買って貰ったの?」


妹(Pちゃんママ)よ、「歯ぁ食いしばって」って…、女衒か、お前は。

でも、ありがとう。スリスリ、スリスリ。(五千円分)

まるでキャバクラ通いのオヤジである。