アバタもエクボと言うけれど…
「遊んでばっかいないで帰って部屋の掃除でもしろ!」と、妹に東京行きを却下される。
Pちゃんからは「あんまりママを刺激しないでよぉ、Pちゃんにも宿題しろってうるさくなるからさあ」と、窘められる。
しかたなく、今度はすぐ後ろの姉の家に行く。来年早々高校受験を控えているK太が塾から帰ってくるというのでホットケーキを作る。ちょっと焦げたがふわふわに美味しくできた。K太は遠慮してたのか、一度部屋に戻ってから「ねえ、やっぱりこれ全部食べていい?」と。ふ、ぶさかわいいヤツ。
夕方、仕事納めから帰宅した姉が上手く回らない口で「えぎじびじょん、えぎじびじょん」と唱えながら入ってくるなり、テレビの前の定位置に座りこんでリモコンを動かし始めた。
私「エキシビションなら7時からです。まだ6時5分前ですが…」
姉「そうか、今日は定時で帰れたんだっけ。えぎじびじょんは7時からか!」
相変わらずこの人はソファに寝る忙しさのよう。というか、ソファに寝るのが常態になっている。「えぎじびじょん」を見る余裕があるなら、K太のパンツを洗ってほしい。昨夜、K太は替えのパンツがなくてお風呂に入るのを断念した。
息子を溺愛してるくせに、こういうところは手抜き。
姉「K太って、ブッキー(妻夫木聡)にホントそっくり〜!」
私「どこが?」
姉「ほら、えと、このへんなんてそっくり〜」
(自分の鼻から下の口元をなぞりながら)
私「ソレはそっくりと言えるの?」
姉「言えるよ、だってホントにそっくりだもん」
私「じゃあ、なんで目ぇつぶって言うの?まるで自分にそう言い聞かせてるみたいだよ」
姉「………。」
私「………。」
姉「バレたか。そう!自分に言い聞かせてるんだよぉ!」
その後、姉の目をしっかり覚まさせるため、ケータイに保存しておいた森三中の大島にそっくりのK太の写真をこれでもかというほど見せ付けてあげたのでした。
ああ、いいことしたなあ!!