カメリヤ・カルテット

fleurette2010-05-19



 勤勉に労働に励んでおられる紳士淑女の皆さんは、お昼のどろどろドラマ、安達祐実主演の『娼婦と淑女』をご存知だろうか?

 アダっちゃんの出世作と言えば『家なき子』だが、その名台詞である「同情するなら金をくれ!」を彷彿とさせる台詞がテンコ盛りらしい。で、ちょっと検索してみたら、「愛なんて腹の足しにもならない」とか、初っ端からステキ過ぎます。
 が、当のドラマは殴られると燃えます!みたいなラテン系のまさしくドメスティックな愛憎劇なんだが、登場人物が皆分裂症患者であるが如く場当たり的で、これが同じ人間なのかと驚くほどのオーバーアクトに失笑、というかゲンナリすることしばしば。役者がダイコン故か、演出家が「昼帯の視聴者にはこれくらいのお遊戯でちょうどいい」と思ってか、またはその両方か。

 その点、高島礼子はアッパレだったなあ。初めて彼女を昼ドラで見た時は、脇役ながらそのナチュラルな演技が際立っていて、なぜこのように達者な人が?と。その後、あれよあれよという間に出世して『極妻』に主演したわけだけど。

 まあ、アダっちゃんの男装は、奥浩哉の『HEN(鈴木くんと佐藤くん)』の佐藤くん(昔ドラマで佐藤藍子が演じてた)を思い出したりして、個人的には気に入っているのだが、あれだけの器量がなんともモッタイナイ感じ。いつかゴールディ・ホーンみたいなコメディエンヌに化けてくれないかなあ。

 で、なんでこんなこと書いてるかっていうと、ドラマの前に「愛なーんか〜知らないよ〜、夢だぁって〜捨てたんだ〜」と流れる主題歌の「んだ〜」の半音上がる感じのメロディがなんともツボでして。
 で、また早速検索してみますと、歌っているのは椿屋四重奏という三人組。全然知らんかったわー。件の主題歌「いばらのみち」は5月26日発売だそうです。こういう「ギリギリ」な感じの、好きです。