追悼式典での天皇陛下の言葉に思う
私は天皇皇后両陛下の大ファンだ。が、他の皇族のことは知らない。
特別番組は必ず見ている。お二人の寄り添っている姿を見ると、実際には多くの人に囲まれて生活しているとは思うのだけど、"ふたりっきり"で支え合って生きてきたのではないだろうか、と思ってしまう。私たちには想像もつかない苦悩をお二人で手に手をとって乗り越えてこられたのだろうと。
消防団員はじめ救助に従事して命をおとした人々のこと、原子力発電事故による困難な問題、ボランティア活動にあたった人々への賛辞とその尽力へのねぎらい、諸外国からの支援、外国元首をはじめとする世界の口上への感謝、国民皆が被災者に心を寄せ応援していくこと、安心して生活することができる国土になることを皆と願う、と。
皆と願う。
泡沫総理の式辞とは違い、陛下の言葉は深い。ふたりっきりで生きてきたように思うと書いたばかりだけど、両陛下は漠然とした"国民"という集合体(=皆)を、常に誰よりも深く按じている人なのだと思う。
日本は小さな島国だ。国を揺るがす大きな問題が起こった時に助け合うことができずにどうやって生き残ることができるというのだろう。
被災地の瓦礫処理の受け入れは遅々として進まない。