次の愛車決定!

 


 先週、今年の冬は越せそうもないミニーちゃんを長年の役務から解放すべく車を見に行ってきました。


 初めは仕事でたまたま販売店の前を通り過ぎた時、緑のピッカピカのミラジーノに目が奪われて、心までもが奪われそうに。それまでは自転車を簡単に積めるかなと、後ろはスライド式のドアがいいと思っていたっていたのですが、やはり軽自動車では分解しないかぎり積みこむのは無理だとわかり(普通自動車の購入は最初から考えていません)スタイル重視でいくことにしたのです。


 で、土曜に早速「ここにあった緑のミラジーノがほし〜の!」と言ったら、たぶんそれは預かり車ですね、て。車のことを全然知らないワタクシはそこで初めてミラジーノが現在生産されていない車だと知るのでした。ガビーン。販売店の方は「わかります、ミラジーノは緑がとても人気でなかなか市場にでてこないんですけど、検索してみますか?」と。数分後、一つだけ出ていました、と差し出されたプリントにはとてもオサレな、まさに私が一目惚れしたのと同じデザインのものが載っていました。私のイメージにぴったりでは?と乗り込んだ姿を想像してはうっとりし中古でもいいかー、なんて。んが、既に9万5千キロ走破とあっては気持ちがついていかない。現物見てないし。てことで時間切れ。帰りに「どうぞ、一つ引いてってください」と勧められたくじは3等でしたが、なんと買おうと思っていたネックウォーマーでありました。ラッキー。


 翌日曜は姉と軽自動車専門の販売店まで遠征。途中、コンビニの駐車場にまさに私が見かけたピッカピカのミラジーノが停まっていて、ああ、やっぱりかわいい、と身もだえしつつ走っておりますと、目指す販売店の手前に中古車センターがあったのでそこも覗いて見ることに。そこでもシルバーのミラジーノを発見してしまい、やっぱり緑がいいよね、等と言っておりますとお店の方が出てきて、緑はホントに人気があって手放す人がいないんですけど探してみますか?と言うのでダメ元でまたお願いすることに。ありました!と差し出されたそれは走行距離が3万5千キロほどだったのですが、なんかデザインが違うわん(年式とか全然わからないくせに観察力だけはいいもんで)、と口には出さずに渋っていると、決めちゃえば、と違いのわからない女(姉)が言ってきたり。ここで決めるのは早計だと思い、ちょっと考えさせてください、と、車に乗り込んでから、まずは最初の目的地を見てからね、私にとっては決して安い買い物じゃないし、とか。


 そこにはミニーちゃんの次はこの車にしよう、と思っていた車がズラリ。ただ人気車であちこちであまりにも多く見かけるので、天邪鬼な私はスライドドアじゃないしヤメよかな、と思っていたのでした。CMで見る車のカラーはなんだか私が幼稚園児だった頃に好んでいたパステルカラーであまり賢そうな感じがしない。賢くも若くもない私にはつまり似合わない色でなんである。


 で、結局そこの中古車コーナーでも緑のミラジーノ(現物)を見つけてしまい、やっぱり内装もオシャレだなーなんて言ってるとお店の方が「それはイギリスのミニに似せて作ってるんですよ。(先の中古店で見せてもらったのとは全然違うデザイン)信じられないですよ、そんな値段(39万円だったかな)がつくなんて」見ると確かに年式が一昔前。でもすごくかわいい。


 うーん、と考えながら顔を上げたその時たくさんの車が並ぶ中、一台の車がはるか前方で「私を忘れないで!」と言わんばかりに飛び込んできたのです。それは私が天邪鬼根性を出してやめようと思っていた車でした。が、アニバーサリーとかの限定車でボディも今まで見たことがないカラーだったのです!ずんずんずんと近づいていって内装を見るとシートの柄もわるくない。値段は10万くらいお高くなるようだけど備え付けのオプションが良いと販売店の方もお勧め。展示してあったのは売約済だけど他の販売店にあるという話。この車でこんな感じの色があったらステキって思っていたのにすごい近い色。「うん、この色だったらいいかな、これに決めます!」と言うと、「じゃあ確認してきますね!」と。しばらくして戻ってきたら…。


「すみません、一足違いで決まってしまいました」


「キャンセルとかでないですかねえ…」


「最初は違う色にしたのをわざわざ戻ってきてこの色を変えたようなので、キャンセルにはならないと思うのですが…。こちらのちょっと渋い感じの色はどうでしょう?」


「いや、この色だったらランクダウンしたものでいいです。あの色と限定デザインのあの内装がセットだから気に入ったので。うーん、残念だなあ」


「すみません、妹はホントこだわりが強いんですよ〜」


「いえ、私もあるって勧めましたので。それにハッキリ決まっているお客様の方が車を探しやすいんですよ」


 帰り際、諦めきれずに「すみません、もしキャンセルでたら連絡頂けますか?」とケータイの番号を初めて自ら進んで教えたり。帰りに車を運転している時、「なんか連絡くるような気がする♪」と、楽観というより確信に満ちた感じで言うと、またそんなことに運を使うのか、と姉に窘められる。「でもさ、そんなこというなら運ていつ使うの?これからやってくる大変なことなんてわかんないじゃない。わかんないことにどうやって運を使うの?」と、姉の言い分を不思議に思いながら返してみたり。


 でもね、いいの。ふふ。だって今日連絡がきたんだもん。

 
 運は使うべき時に自らやってくるのだ。と思う。ま、まだ現物見てないし、納車されるまで油断は禁物だけどネ。