『Shall we Dance?』(2004)

監督:ピーター・チェルソム
原作:周防正行


アメリカの理想としての良き夫、良き父親像を具現化したご存知アメリカ版『Shall we ダンス?』。憎らしいのは、一輪の紅いバラを手に何とも例えようのない愛情に満ち満ちた表情のリチャード・ギアがタキシード姿で登場するシーンだ。凡庸なようで女心をグッと鷲掴みにしてしまう方法をちゃんと身に付けているというのは、やはり本場仕込みのレディ・ファーストのお国だからだろうか。この辺の発想を日本人がやっちゃうと、途端に茶番になっちゃうのは、ソレがやはり板についていないからか、「お笑い」になってしまいがち。


良い意味でも悪い意味でもアメリカ版、ということで。でも、この映画でお顔のほうは全然好きなタイプではなかったリチャード・ギアに惚れてしまいました。(単純)