いやだなあ


昨日、とうとう祖母が息をひきとりました。容体が悪化し入院してから意識がもどることはありませんでした。


昨日のお昼休みの散歩で、Aさんが「今日はハードなコースにしましょう」と、ちょっと小高い丘になっている急な狭い階段を上っていったのですが、頂上の狭いスペースにはなんとお墓がズラっと並んでいたのです。しかも全て祖母と同じ姓。この辺は同じ姓が多いのですが、思わず「この国道の反対側にあるお寺に、祖父のお墓もあるんです」と。


そして、ちょうど同じ頃、そのお墓に妹たちがお参りしていたのです。20年以上も前に亡くなった祖父に「あまりおばあちゃんが苦しまないようにしてね」と、お祈りしたそうです。その数時間後でした…。


病院から家に戻った祖母は、頭に白いサテンのヘアバンドをつけて、まるで小さな子どものようにかわいかったのです。おでこに手を当てると、まだ暖かく眠っているようでもありました。「いやだなあ」と、ポツリと小さくつぶやいて、また白い布を顔の上にのせました。


近しい人の死に直面するのはこれで最後にしたい、と、親不孝な私はまたしても思ってしまうのでした。ワンコだけは私がみとらなければ、と思うのだけれど…。ソレ以外はもうヤダ。