優しいK太君


土曜はスパリゾートなんちゃらで、フラダンスショーには一切目もくれず、芋洗い状態からやっと優雅(?)に泳げるスペースを確保できるようになったプールで閉館時間ギリギリまで遊びたおした。
なのにまだまだ物足りない感じ。マッサージができなかったからか?


で、帰りの車中で甥のK太に膝枕してもらってマッサージのおねだりをした。すると思春期真っ盛りにも関わらず全く嫌がる様子も見せずに、自分が聞いていた音楽のイヤホンの片方をそっと私の耳に当ててきた。


時折『寝た?』と聞いてくるので『起きてるよ』と言うと、『じゃあ、反対の手出して』と、掌と指先を優しくマッサージしてくれる。


まだ中学三年生だけど、決してキレることのない優しい男の子になったなとシミジミ思った。オテブでもモテる訳だ。最近は痩せてかっこよくなってきたし、背は高いし。


夜、実家でお布団を並べて敷いてたくさんの川の字を画いて寝た。甥の隣に寝ていたら、寝ぼけていたのか、ホッペタをくっつけて抱き着いてきた。そういえばまだ小学生だった時にも、夜中にムクッと起き上がって隣で寝ていた私のホッペタにチューしてから満足そうにして寝たことがあったな。カワイイ奴だ。


が、そんな息子を溺愛している私の姉はその様子を目撃して嫉妬の嵐。翌朝『お母さんにもー』と駄々をこね、私に対して一日中風当たりが強かった。


が、騒がしかった姉妹家族もみんな帰ってしまい、今は数年前まで纏わり付いてきた姪や甥たちの柔らかくて小さかった手の温もりを愛しく思い出している。


月日の流れのなんと早いことよ。