支離滅裂な変態日記になってもうた


アパートの駐車場に入ると、ど真ん中になぜか雪だるまが鎮座していた。車のライトに照らされたソレは、縦にムンッと伸びると風に煽られたかのように転がるように去って行った。

真っ白なヒマラヤンみたいな猫。

洗濯機をまわしながら軽い夕食、鼻歌を歌いながら食器を洗い洗濯物を干す。今までだったらハンカチなどの小物はすぐにアイロンをかけるのに、最近はシワシワのままだ。アイロンを出したりしまったりするのがどうにも面倒で、アイロン部屋がほしくなったり。いや、アイロン部屋より火燵がほしい。や、その前にテレビだろう。いやいや、だったらそろそろネットを繋ごうよ、とワタクシの欲望はしみったれた現実に向かって降下していくのでありました。くそったれ。

土曜には上京し、『アンナと過ごした4日間』という、ものすごく私の五感に響いてきそうな予感というか、悪寒が走りそうな映画を見に行こうと思っていたのだけど、監督の舞台挨拶があるとかで混雑しそうだし(ただでさえ渋谷なんてヒトゴミで欝陶しいマチなのに)、17日はどうにも避けたくなった。つまり、非ミーハーということでヨロシク。

映画は7才の時にヒチコックの『サイコ』を見て衝撃を受けて以来大好きだけど、愛している、とは言えないなあ。それでも批評家たちの言うことを鵜呑みにするほど、自分の映画を見る目に自信がないわけではない。ただ言葉を使ってソレをうまく表現できないだけ。モノを書くことを生業にしているわけでも、特別好きなわけでもないので至極当たり前なお話。

誰其監督の評価がここ最近うなぎ登りで気味悪い、とかおっしゃっている、おそらく高尚なテキストを書かれているのであろう方々の自意識のほうが私は気味悪い。ましてやエロイ批評家が自分と同じ評価をしてるしてないで揺らいでいるようじゃダメでしょ、とか。まあ、百歩譲って、作り手側ならしかたがないなー、とも思うけど、やっば揺らいでほしくない。

むしろ私は日本を「変態」の国と世界に認知させてしまうような(まあ、サブカルのおかげでソレも手遅れのようだが。奈良さんは大好きだけど、村上とかキライだし。アーティストと思ったこともない。了見が狭いと言われればそれまでだが、皆さん早く目を覚まして下さい、と本気で思う。おいおい、カッコ内が長いゾ、私)、ネットリした日本男子の十代の頃の変質者的欲望を若い女の子に演じさせて、ソレを荒唐無稽、奇想天外な○○ワールド、なんて言っちゃうほうが、私はサムイと思っちゃうわけ。

と、こんな感じで本日は「ソレ」と「私」を多用し、自意識過剰で気味悪い変態日記の幕を閉じます。

セ フィニ。