甥っ子のお受験


 本日は、ぶさかわいい甥っ子K太のお受験の日である。正月休みも返上して勉強しているので、今年はやって来なかった。
 なので、初詣で合格祈願のお守りを買って姉の家族で一番信頼できるAちゃんに、「必ずK太に渡してネ!」と託した。
 その後皆で御神籤などを銘々読んでいた時、隣にいた妹が「落ちましたヨ」と、見知らぬヒトに声をかけた。見ると足元に小さな白い紙袋が。が、声をかけられた当の本人は何のこと?という感じでチラと視線を落としただけだった。
 すると「アタシ、アタシ!」と、慌てた様子でAちゃんが拾い上げたソレは、さっきワタクシが託したK太への合格祈願のお守りだった…。

 K太、やばし。

 姉の家の最後の砦がコレだ、もう誰も信用できねぇ。
 ああ、ココまで書くのにいったい「落」という文字を幾つ書いてしまっただろう…。
 このままではあまりにも縁起が悪過ぎるので、仕事始めの昨日、たった一つ、たった一つだけ残っていた奇跡の合格祈願のお守りをゲットして、今度はPちゃんに託した。あのコなら、間違いなくきっとK太に渡してくれるだろう。
 まあ、なんだかんだ言っても、当たり前のことだが、受かるか受からんかはK太の実力と運次第なわけで。とにかく、フルに出来ることはココまでだ。K太、自分を信じてガンバルンバ!