あるジャンルでは家康タイプ


 早朝6時前、Pちゃんから架電。「あ、起きてた?これから(修学旅行)行ってくるからネ。あ、電車きちゃった。じゃあね、行ってきまーす!」と。ううう、オババもついて行きたかったよぅ。

 あーあ、もう6月に入ったことだし、このヤサグレた生活もいい加減終わりにしないと。と、思いつつ、ダラダラは続くよどこまでも状態。まあ、時間はあるので料理してるから食生活はだいぶ良くなった。ヤサグレた生活の方が健康には良いなんて、なんともトンチンカンな感じ。

 夜はまた寝付けずにダラダラと90年代に流行った「ビバリーヒルズ高校生白書」の再放送を見たり。いつも口をポ〜ッと開けているケリーがアホっぽくて嫌いだったのだけど、今見ると「お人形さんみたいに可愛いなぁ」と、それなりに年をとれば見方も変わるもんなんですね。

 途中で入ったニュース速報で亀井大臣辞任を知るもさして驚きはなく、やはりな、と。辞任というところが瑞穂ちゃんとの違い。実現可能な代替案も出さずに駄々こねて辞任はしない、連立離脱するってなんだかなー。演説すると棒読み調で下手だし、つい「オタカさんカムバッー!」て、嘘です、無理ですから。
 続報で「連立はやめない」と。ううん、そんなところはやはり亀井さん。初めての「さん」付けにはそれなりに意味があり。とにかく民主党の保身のことしか考えてない参院選を控えた議員たちは見苦しくて。あとここにきての自民党の重箱の隅を突くような事務所費にかかる政治資金の不正流用疑惑とか、ご自分たちはダイジョブなのかしら?ヒマなの?と。
 選挙=就職活動、当選=唯一の収入源みたいな仕組み、問題あるよな。つまり、かつてタイゾウちゃんが浮かれていたように、たいしたことしてなくてもあまりあるオイシイことがあるから選挙には大金が使われるのでは?
 アレだよ、稼ごうと思って応募したら、まずは教材費ウン万円振り込んで下さいっていう大概詐欺のヤツ。ヨイショされてその気になって公認もらったはいいが落選して借金だけが残った、なんてのも大概勘違いした芸能人。
 カリスマ性があればいいわよ。レーガンさんなんて俳優として一番見事に演じたのは大統領の役だとか言われてたみたいだけど、少なくとも日本人の私の目には、アメリカの良き父親像というか、よくわからないけどこの人に任せておけば大丈夫という「安心感」感じたもの。銃撃を受けた時も取り乱すことなく、それこそ西部劇のガンマンみたいでかっこよかった。
 実はこの大衆の心を捕らえて離さないかっこよさって、政治の世界でこそ大事なんだと思う。相手は一般人だもの、大衆はいつの世もヒーロー、ヒロインを待っている。別に外見に限ったわけじゃなくて、揺るがぬ信念とか潔さとか、信じられる何かを見出だしたいんだよね。だから小泉さんは熱狂的に受け入れられ、一人勝ちのような影響力によって自民党は大勝したわけだから、キャラクターはやっぱり大事。
 だけど今の中堅二世議員たちはハッキリ言ってヘボ役者ばかり。大根もいいとこで、どれもこれも自分を売り込むためだけの安っぽいパフォーマンスにしか見えない。ふぇ〜、おちつこ。
 とりあえず、両院とも議員数をとっとと半分くらいに減らして欲しい。なんならどっかの国みたいに、志高い人だけしか集まらないようにボランティアというか、サラリーマンと変わらぬ年俸にして。もちろん天下り先根絶と並行ね。消費税について語るのはその後にしてほしいなあ。あ、あと所得制限を設けてない、施設に入っていて尚且つ親がいない子どもには支給されないという不備だらけの不公平極まりない子供手当は即刻廃止、それより保育所だべ。給食の無料化でもよい。虐待にあって満足に食事も与えられていない子供もいるだろう。せめて一食くらい栄養満点の美味しい食事をさせてやってほしい。

 つい、流れで『オーメン 最後の闘争』まで見てしまった。ラストのあの背景は、タルコフスキーの『ノスタルジア』のセットが組まれたという寺院と一緒ではないか。
 長生きしよう。と、初めて思った瞬間。気まぐれな運命の女神が止めてしまっていた車輪が、今ゆっくりと軋み音を上げながら廻りだしたのを感じる。迷いは消えた。いや、とうに気づいていた。いつかまた巡り会う時が来ることを信じて、真っすぐな気持ちでその時を待とう。待つのは得意だ。10年くらい、どってことない私だ。