シルビアのいる街で


2007年 スペイン、フランス
監督・脚本:ホセ・ルイス・ゲリン
出演:グザヴィエ・ラフィット、ピラール・ロペス・デ・アジャラ


 id:DieSixxさんが書いていたように、ストラスブールの街をシルビアの後を付け回すシーンでは、私もヴィスコンティの『ベニスに死す』を思い出しましたね。
 セリフも殆どないまま画家の視点のみに焦点が合わせられた絵の作り方、まあ退屈することはありませんでしたが、最前列で見上げるようにして観たせいか、シルビア役の女優の逞しい二の腕ばかりが気になってしまいました。(笑)画家役の俳優は確かにイケメン(『モーターサイクルダイアリーズ』のガエル・ガルシア君を草食系にした感じ)なんだけど、役柄というより役者本人のナルシスト臭がムンムンしてそれがなんか、…ダメでした。まあ、それはそれで、ホントに造り物のおとぎ話みたいだな、とか。ワタクシの見方が歪んでいるのでしょうね、きっと。芝居でも、静かなる演劇とか苦手ですし、殿方が褒めちぎるロマンス映画も苦手だったりします。