スカボロー・フェアのように

fleurette2011-01-12



 Pちゃんから動画が送られてきた。

 画面いっぱいに映し出されたPちゃんのかわゆいお顔。が、焦点は徐々に緩く結ばれた口元に移動してゆく。そしてその口だけが画面の上方に映り込んでいくことを不思議に思っていると、Pちゃんの唇がうっすらと開きだした。と同時に、飴色をしたキシメンくらいの幅のスライム状のものがゆっくりと垂れ始めた。
 途中でちぎれることなく、幅を広げながらドンドン下に伸びてゆくスライム。トゥルントゥルンと少しずつ前後に揺れはじめるスライム。
 赤ちゃんの頃からキヨシローの曲が流れ出すと、ベビーシートにがっちり体を固定されているにもかかわらずノリノリに頭を縦振りしていたPちゃん。トランス状態に陥ったかのように、いつの間にか頭を前後に揺らし始めていた。勢い、口から伸びてきたそのスライムもどきが前後に大きく揺れ、その先端がカメラに引っ付きそうなくらい近づいた時、画像は途切れたのだった…。
 今日のこの日に、上記のような動画を送ってきてくれたPちゃんのことを理解したいという気持ちは、一生変わらない。たとえ、できないということがわかっていても、「やってみる」と言うことが時には必要なのだ。名曲、スカボロー・フェアのように。


Scarborough Fair 歌詞&解釈


今日の花 : バラ