融けちゃった

fleurette2011-02-12



 昨日降った雪は湿気を含んだ重たいぼたん雪だったから積もらないだろうなという予想通り、昼にはどんどん融けて消えていきおったわい。粉雪舞い散る中を散歩したかったんだけどなあ。待ってても雪にはなりそうにないし、体が鈍ってしまいそうだったので海までウォーキングに行くことにした。雲行きがあやしくて、折り畳み傘を持ったほうがいいかなと一瞬頭をかすめるも、手ぶらで歩きたかったのでそのまま。
 海は大荒れ、ウォーキングですれ違う人もさすがに少ない。冷たい風が頬を刺す。なんだかワクワクしてくる。

 この寒さがたまらない。

 ケータイで海を撮っていると、さっき擦れ違った人がもう折り返してきてチラと横目で見て足早に通り過ぎていった。私はと言えば、立ち止まっては海の写真を撮ってばかり。どんよりと雲った空、荒れた海の上を渡るウミネコ?とか、テトラポッドに打ち付けて激しく飛び散る波飛沫とか撮りたかったのだけど、どうにもタイミングがあわず時間だけが過ぎていった。
 顔にも容赦なく飛沫が跳んでくる、と思っていたらいつのまにか雨が降っていた。小雨の中、雪になれ雪になれ、と効き目のない呪文を唱え続けた。今日はいつものニット帽じゃない、姪っ子のAちゃんと色違いで買ったイヤーマフだったから頭からもろ濡れる。雨に濡れるのだって好きじゃん(夏なら)、と開き直って歩く。だって辺りには雨宿りできそうな所なんてなかったし、アパートまではどんなに急いでも20分はかかる。
 家を出た時よりも大きく腕を降って歩くうち、雨も段々小降りになってきた。気をよくして遠回り、コンビニでだらだらと昨日は我慢したお菓子を物色する。レジのそばにあった「ペコちゃんお菓子くじ」なるものも。その場でカードをめくりペコちゃんボックスを引き当てる。他にどんなグッズがあったのかわからないので微妙だ。でも、500円のものが350円に値下げされていたからヨシとしよう。
 が、コンビニを出るとまた雨が降り出していた。小学校前の桜は枝先に刺のような突起をたくさんつけている。10分歩けば家に着くところ、桜の太い幹に大きめの穴があるのに気づいてしまった。なんか動物とかいないかな、と中を覗くと、捩られた紙クズとかビニールのゴミが詰め込まれていてゲンナリした。
 昔祖母の家にあった桜の老木を切った時、中から出てきた蝙蝠を飼っていたことがある。以来、私は木に穴があると何がいそうな気がしてつい探してしまう。父が床の間に飾っていた磨きぬかれた流木?にはあちこち穴があって、私はそこに葉っぱを敷いては捕まえてきた蓑虫とかを置いて虫たちのアパートにして遊んだ。おいおい何やってるんだと驚かれはしたが、叱られはしなかったと記憶している。
 また、話がそれた。まあ、こうして天気予報にちょいちょい期待を裏切られながら、雪によるたいした被害もなく三連休は過ぎていくのだろう。と書いていたら市の防災センターから、明日の朝は路面が凍結するから事故に注意するように、という放送が入る。
 一日でいいから、去年のような車がかまくらと化すような大雪にならないかしら。


※本日のmixi日記から。