二度目の新月/ツール・ド・フランス2011 総集編

fleurette2011-07-31



 昨日は木曜から一人で実家の方に泊まりに来ている甥っ子K太(高二)を誘って、午後3時過ぎ、曇り空の下海まで散歩した。K太はオバサンの私と一緒に歩くのを決して嫌がらない。赤ちゃんの頃から溺愛してきたので(K太だけでなく他の姪っ子たちもだがK太は特に)私のことが大好きなのだ。


「Kちゃん、いいコだね。普通は高校生にもなったらオバサンと一緒に散歩なんて嫌がるだろうに…」

「別に断る理由ないし」


 フフッ。どう?私の甥っ子、男前でしょっ!!


 海岸に出るとおじさんがカモメにエサをあげていた。波打際を歩いていると小さい雲丹が一つ。私がおじいちゃんのお土産に持って帰る?と聞くと、「まだ小さいしいいよ」と海に戻した。折り返し地点の小さな商店に入ると、レジの横のショーケースに数種類の和菓子も売っている。すかさず酒まんはないか尋ねると既に売切れてしまったとのこと。しょうがないので、みたらし団子と大福をそれぞれ二個ずつと(素甘を一つおまけしてくれた)、K太が選んだカラムーチョ、堅揚げポテトチップスとコアラのマーチ、ペットボトルのほうじ茶とミルクティーを買って、海岸のベンチで休憩。

 曇り空だし、風は冷たくて気持ちいいし、帰りもそんなに苦ではなかったが、K太は少しバテたみたいで早く帰って横になりたいと言っていた。こんな長い距離(約6.4km、消費カロリー200kcal、脂肪燃焼量11.8g)を歩かされるとは思っていなかったのだろう。

 帰ってからウエストポーチに付けていたお気に入りの髪留めを落としてきたことに気付いて、赤兎に乗って一人また海へ行く羽目になる。歩いてきた道を注意深く目を凝らしながらゆっくりと。途中、泳いでいた中学生くらいの女の子が挨拶してきたので聞いてみたり。「見てない」、「そか、ありがとう」など。休憩したベンチの所まで戻り、赤兎をひきながら前の砂山の向こうに行くと、砂の中に三分の一ほど埋まった状態の髪留めを発見!なんだか見つけられると思ってたんだ。

 夜はK太と一緒に『トランスフォーマー・リベンジ』を見てからアパートに帰った。

 自転車用のキヤノンデールのグローブがかなり汚れてきたので手洗い。掌の部分が柔らかい本物の皮製なので躊躇ってなかなか洗えないでいたのだ。モンベルのはナイロンとポリウレタンが半々でサイズはXSだけど、キヤノンデールのグローブのフィット感には遠く及ばない。なのであまり使ってないから4ヶ月経っても新品同様だ。それからお風呂に入り、髪を乾かし終わった時点で既に午前2時を回っていた。

 そういや今日の月は今月二度目の新月だ。月に二回ある満月の二度目の満月をブルームーンというけど、新月にはそういう呼び名ないのかしら?なんて思っていたら、この雨の中、新聞配達のバイクの音。ご苦労様です。

 3時40分、新月の時間に祈ると月のパワーを得られるとか。残念な雨だけど、空はけっこう明るかった。

 ベッドに入った3時54分、地震。かなり大きい。4時00分、アチコチの窓からも防災無線の声が響き渡る。「震度5弱、津波の心配はありません」

 4時35分、雨音にヒグラシの心許なげな鳴き声が加わり、そしていつしかまた雨音だけに…。

 今日は待ちに待った「ツール・ド・フランス 総集編」(NHKBS1 15:00〜)の放送日だ。K太と一緒にみたいのだけど、その前に帰るのだそう。残念。でも、私のなんちゃってジェノベーゼパスタを美味しいと言って食べてくれたから、ま、いっか。


 6時00分、大雨洪水警報(注意報だったかな?)の無線。皆、窓を閉めたのだろうか?今度は外の何処からも聞こえなかった。とにかく、少し寝よう。


********


 実家でNHKBS1の「ツール・ド・フランス2011 総集編」を見てきた。前編、くうぅ〜、熱くなるぅー!HTCハイロードのトレイン(チーム力)がカッコ良すぎる!ビノクロフの最後のツールは残念な結果に。くすん。フーガーランドは有刺鉄線に飛び込んで流血しながらもよく頑張ったよ。後編、コンタの落車時の膝の怪我が最後まで響いて、果敢にアタックするも失敗。いくら初めて走るグネグネした街中コースの個人TTだったとはいえ、アンディ(上腕が異常に細い!)はヘタレ過ぎでしたね。結果、マイヨ・ジョーヌは経験豊富な34才のカデル・エヴァンス(=サンダーバード)に!

 悲願の初優勝!よかったねぇ。去年、にいちゃんねるで、ゴリラ・ダンシングって書かれてるのを見て思わず笑っちゃってゴメンね。

 それにしても、一度もステージ優勝してないエヴァンス(追記:今大会でエヴァンスは一度ステージ優勝しておりました。スミマセン)が総合優勝で、ステージ優勝5回してるカヴェンディッシュが130位というのからして、この自転車競技が普通の世界大会じゃないことが素人にもわかるよね。そこのところの駆け引きがツールの魅力の一つでもあるわけだ。一度見たら目が離せなくなるスポーツなのは確か。

 今年は日本人選手がいなかったせいかテキストライブをやってるとこがなくて、それなら総集編の放送まで何も見ないぞと、昨年初めて張り付いたにいちゃんねるのツール板も見なかったから、メモ録りまくりで見たんだけど、今年もいろんなドラマがあったんだなあ。とにかく、私の夏は終わったんだ。

 ああ!いつか、ラルプデュエズとかの山岳コースで目の前の選手たちを力いっぱい応援したいなあ!


【結果】
マイヨ・ジョーヌ=個人総合優勝
 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)

2位 アンディ・シュレク(弟 ルクセンブルク、レオパード・トレック)
3位 フランク・シュレク(兄 ルクセンブルク、レオパード・トレック)

マイヨ・ヴェール=ポイント賞
 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTCハイロード)

マイヨ・ブランアポワルージュ=山岳賞
 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)

マイヨ・ブラン=新人賞
 ピエール・ロラン(フランス、ヨーロッパカー)