クッションとアオムシ

fleurette2011-08-07



 先週、長年使っている45×45cmのクッション2コを洗濯した。えらい大変なことになった。なぜなら、洗ったのはクッションカバーではなくて、クッション本体のほうだから。パンヤ(中綿)が仰山詰まってる中身を洗濯機でぐるぐるしてしまったのだ。

 パンヤったら、ぷかぁ〜と浮かんだままなかなか水を吸収してくれないのね。これじゃ洗濯機を回してる意味ないじゃん、と、つきっきりでモチツキみたいに回転に合わせて水の中に手で無理矢理押し込んだ。みるみるうちに茶色に変わっていく水を見て、こわっと思うも、これで少しは清潔なクッションになるんだと思えばその作業はさほど苦でもなく。

 脱水が終わって取り出してみると、何これ?あんなにフカフカだったのに、中のパンヤがカッテージチーズみたいにゴロゴロしてる。今だけ、今だけよ、乾けばまた元通りになるわ!と、天日干しすること6日間。曇りの日が続いたからというのもあるけれど、表面は乾いても手でまさぐると奥からジットリ水気を含んだカッテージチーズ状のゴロゴロした塊が次々と出てくる。それを薄いナイロン生地の上から乾き易いように指で小さくほぐしていく。これを毎日繰り返した。半乾きが続いてそのうち臭くなるんじゃないかと心配したが、匂いがつくことはなかった。

 西日のよく当たる玄関前の外の手摺りに留めたクッションが完全に乾いたのを確認して布団叩きで叩いたら、まあ、埃の凄いこと!鼻炎で埃がダメな妹がいたら、私は間違いなくボコボコにされたであろう。

 このようにしてやっとフカフカになってクッションカバーの中に納まったパンヤくん…。埃がちと気になったのでカバーは二枚重ねにした。洗濯機から取り出した時、なんかヤバイことになりそー、とネットで調べてみたら「洗濯はしないでください」の注意書きが…。

 知らない、知らない(両手で耳を塞ぎ、瞼を閉じ、小刻みに首を振りながら)、と、ずっと念じてきた6日間であった。

 そして先日収穫したバジルについてたアオムシくんたち(8月1日の日記)のその後。

 キャベツにつくアオムシみたいにモンシロチョウになるかしら?と、メルヘン少女気分でベランダの鉢植えの陰に、風で飛ばされないよう上からティッシュで軽く押さえて育ててみた。うそ、置いといただけ。で、本日そのティッシュをめくってみるとこんなことに…。



 イメージしてたのとだいぶ違うが、これも、蝶だべ?それとも…。

 知らない、知らない(両手で耳を塞ぎ、瞼を閉じ、小刻みに首を振りながら)。


※ちなみに、ソファーの上にチラと見えているのはパリのポンピドゥー・センター内の国立近代美術館で購入した、F.LEGERのリトグラフで"Le 14 Juillet"という作品。7月14日=革命記念日で、同名のクラシック映画の邦題『パリ祭』としてのほうが日本では馴染みがあるかな?