曇り空


 シューズをいつもの濃紺から白にオレンジのさし色の入ったものに変え、グローブも震災の後に買ってずっと使っていなかったオレンジに。ついでにバッグもウエストポーチからオレンジ色のショルダーを斜め掛けして出掛けた。あ、帽子も無し。サイドの髪を掬って後ろで縛って。


14:30 出発

 いつもの海岸コース。一昨日の市街地まで中途半端な遠征(?)の疲れもなく軽快、ではあるが…。どんよりした空を連れて走る海辺は色をなくしてる。フリースもまだ早かったみたい。下に着た綿シャツがじっとりと汗ばんできた。

 いつもの和菓子屋さんに立ち寄ると若店主が出て来た。田舎饅頭とアンドーナツを一つずつ。「自転車は気持ちがいいでしょう」と店主。会話の始まりはいつもこんな感じ。「ええ、でもフリースはちょっと早かったみたいです」と鼻の下の汗をティッシュで抑えながら。いつもと違ったのは自転車談議が続いたこと。話が進むほどに汗が顔面から吹き出てきてティッシュはボロボロ、たまらずバッグからハンドタオルを取り出した。

 聞けばこの店主、元々はバイクのトライアルをやっていて、市内の自転車レースでは優勝したこともあるのだそう。JAPANCUPを観に宇都宮森林公園まで行ったことなどを話すと、テレビでツール・ド・フランスを観てまたレースに出たいと思っているのだけど、土日はお店があるから、今は平日に暇な時間帯に奥さんにお店を見てもらって海岸通りを走っているとのこと。男の子二人のお子さんが小さい時に○○川のサイクリングロードを走った時のエピソードとかも話してくれ、小さな店内に笑い声が一際大きく響き、私は奥の部屋が気になってなんだかちょっと焦ってしまった。メンテナンスも自分ですると聞いて私の目がキラリと光ったところでお客さん登場。


「じゃあこれで」

「またどうぞ」


 帰りにチャコに初めてご飯をあげた場所に来ると、また心臓の辺りがざわざわし始めた。先月31日にご飯をあげた後、チャコに会えない日が続いている。見かけたらすぐに食べさせてあげられるようドッグフードを常に携帯しているのだけど。悪いほうに考えたくない。子犬たちと一緒に保護されて、きっと誰かに引きとってもらえたんだ。私が懐いてくれるまで、なんて悠長に構えてたから。やっぱり犬を飼うのは、理想の条件(家の中で飼う)が整ってからがいい。


走行時間:0:46'53
走行距離:11.47km
平均速度:14.6km/h
最高速度:30.9km/h
消費カロリー:111.6kcal
積算距離:580.8km