Gena et John

fleurette2012-06-04



 最近どうも生活にメリハリがなくなってきた。自転車もウォーキングも始めてしまえばとても気持ちいいことはわかっているのに、最近なんだか腰が重い。

 退屈な日常に浸りすぎたみたいだ。もともとインドア派だから、休みの日など気合を入れて出かけなければ、部屋から一歩も出ないなどということは普通にあるのだけど。震災があったあたりから映画館にも出かけなくなった。

 先週末は役者をしている友人から静岡での公演の知らせをもらい、因縁のある場所だったけど、もうそろそろほとぼりも冷めたろうと行く気満々でいたのに所用でボツに。せっかくだから一泊して、昨年中央線の電車の中で知り合いになった婦人に会いに行こうとも考えていた。まあ、秋にまた静岡で公演があるということだから、その時はもっと早くスケジュールを教えてもらっていろいろ計画を立てたい。

 そんなわけで日曜の午後は、植物園に行こうか、それとも初夏の風を感じに渓谷にドライブ行こうか、いや映画を観に行こうと思ったものの、見たかった『テルマエロマエ』は夜8時の回のみ。しかもオーラス。時間が経つにつれだんだんかったるくなってしまって、ああ今日はオマーン戦があるじゃない、なんて男子サッカーなんてたいして興味もないくせにそのまままったりテレビ観戦してしまった。

 だめだな。気分転換しないと、仕事も面白くなくなってしまう。久しぶりに文芸坐にオールナイトでも観に行こうかとあれこれ調べているうちに、シアターイメージフォーラムで「ジョン・カサベテス レトロスペクティブ」が開催されているのを知った。


http://www.imageforum.co.jp/theatre/index.html


 昔、今はなき六本木シネ・ヴィヴァンでやはり特集上映があった時に『こわれゆく女』と『オープニング・ナイト』を観て、ジーナ・ローランズが大好きになった。興業的にはシャロン・ストーンでリメイクもされてる女子連れ狼みたいな『グロリア』のほうが有名かもしれないけど、強い女グロリアはジーナの外見的なイメージからもはまり役なのかもしれないけれど、だからこそ彼女のような骨太の女優が繊細な主婦を見事に演じていたのを見た時は衝撃的だった。まだ見ていない作品が上映されているのでなんとか観に行きたいと思っているのだけど、一番見たい『ラヴ・ストリームス』がまた最終週の土曜の夜8時の回になりそうで、なんかこわい…。