風邪と旅行熱

fleurette2015-06-24



 風邪っぽいのを騙し騙し一週間が過ぎた6/12、金曜の夜に39度の熱。低体温で平熱が35度台だから気持ち的には40度と変わらない。病院に行く力も尽きてて、楽しい週末をただひたすらベッドで過ごした。なんとか37度台まで落とし翌週もフルでご出勤。今は36度7分を保っているけどなんとも喉の調子が悪く、電話を取った時に声が嗄れて出なかったりする。すこぶる軟弱な喉で嫌になる。


 確か何年か前にも40度の熱を出し、自力で治したと思っていたらその後熱が下がっても喉に不快感がずっと残ってしまった。それ以来声がかすれ低い声になってしまい、カラオケなんかで思うように高音が出なくなってしまった。今、そこからさらに低くなった感じ。声が出ないから音がはずれる。つまり音痴に(涙)。


 そんな感じで先週は父のところに行くのも、ジムもお休み。録画しといた番組でも見るかと、テレビとビデオとお友達の日々だったのですが、その番組の中に『一本の道「イギリス コーンウォール”地の果て”を行く』がありまして、ああやっぱり、と一人感慨深く視聴したのでした。


 というのも、もうウン十年前のことですが、2週間の予定でイギリスとフランスを一人旅したのですが、この時のイギリスの目的地がまさにこのコーンウォールでありまして、南西部の鉄道の終着駅ペンザンスを拠点に、あちこち廻ったのでした。


 見てみるとこれがまさにドンピシャで、番組では題名通り人一人が歩けるほどの細い一本道をセント・アイブスからランズ・エンド、ミナック・シアター、モーゼル、セント・マイケルズ・マウントを経由してコーンウォールをぐると歩いて回るのでした。もちろんワタクシは日程的にもそんなことはできなかったので、ペンザンスからバスを利用して放射線状に先に書いた町には全て行ったのでした。


 ああ、懐かしい。可愛い漁村のモーゼル。お土産屋さんで買った白地にブルーのパイピングがほどこしてあるコットンのナイティは今もお気に入りで毎夏着用している(なんて丈夫なんだ)。ランズ・エンドで食べたフィッシュ&チップス、ペンザンスのスーパーで買ったコーニッシュパスティ。セント・アイブスに行くバスの中で見かけたクリント・イーストウッドにそっくりだった(サングラスしてたけど)子煩悩なカッコイイパパやB&Bの優しいおじさんたち、覗いた教会の神父様、緑の草原で楽しそうに走り回るゴールデンレトリーバー、覚えている、覚えている。和ジオのホームページでその旅行記を載せていたのだけど今は削除しちゃったみたいだ。


 今後、一人で海外を旅する機会なんてあるのだろうか。


 それを思うと本当に貴重な体験だった。女は度胸だ、と思い切って行って本当によかった。今さらながら、つくづく思う。