『鶴八鶴次郎』


1938年製作 東宝(TV〓BS2)
監督:成瀬巳喜男
出演:長谷川一夫山田五十鈴藤原釜足、大川平八郎


 『弥次喜多』みたいなこの映画の題名に、あまり期待していなかったことを白状しておこう。芸一筋に生きてきた女の強さなのか、男に固執せず威勢のいい鶴八(山田)に惚れ惚れする。ほっぺたの垂れていない山田五十鈴を初めて見た。何年も前にいた劇団の女優が「私、山田五十鈴の若い頃に似てるって言われるんだよね」と言っていたのを思い出した。でも当時の私は「んー、そう言われても山田五十鈴の若い頃って見たことないんだよね」というダメダメぶり。似てるよ、Y子ちゃん!クリソツだよ!後は長谷川一夫のメバリが気になって気になって。ふっくらした頬もなんとなくキモヲタ臭を醸し出している…。