雪の花が咲いた


昨夜は4時過ぎまで夜更かし、雪が降っていたのかどうかわかりませんが、電気を消してカーテンをちょっとだけ開けると、外が明るかったような。そう言えば帰る時、駐車場で見た空がやたら青くてしばらくじっと見上げていたのでした。


そして本日は午後の目覚め。日付はもう変わっていますから昨日のお話ですが。午後に目覚め、カーテンを開けると、別世界が広がっていました。一気に目が覚める。その光景にしばし見惚れ、次に思ったことはワンコのこと。この寒さに震えてないかといらなくなった古いセーターを持ってワンコのもとへ向かうと、小屋の前で丸くなっていました。


寒くないようにと、湯船に浮かべてお湯が冷めないようにする銀色のシートを小屋の中に入れてやってから、その銀色がこわいのか小屋の中に入ろうとしないのです。が、思ったほど外は寒くもなく。(自分はしっかり防寒してるからな)

この真っ白に浄化されたような世界へ踏み出したくなって、ワンコと一緒に散歩。車も少なく、歩いているヒトは私と同様にワンコの散歩をしていた一組。それと、何処からか聞こえてくる元気な子どもの声だけでした。枯れ木のように思われた木々たちは、まるで満開の白いサクラのようで。そんなわけで私もバックホーンの「未来」などを歌いながら。


早めの夕飯をとってからベランダに出ると、人っ子一人見当たりません。家々の窓はしっかりカーテンがかけられ、重い明かりが漏れているだけ。半年以上も前に買ったタバコの残りを1本だけ取り出し、灰皿を持ってベランダに。寒さはさほど感じませんでした。心が冷たいからでしょうか、私は冬が季節の中で一番好きなのです。

ですが、うちのワンコは(散歩の時は別ですが)寒さが苦手のようで、屈んだ私の太腿の中に顔をうずめてじっとしていました。


テレビで「脳内エステ」などを見て、全問正解にすっかり気をよくして「問題が簡単すぎるよな、私はIQは高いんだよ。ただソレをうまく活用してないだけでサ」と。「ゴビョーキですね」と、突っ込んでくれる相方もなくテレビとお話。


そのテレビにも飽き、ソファに座ってコーヒーの湯気を前に、久しぶりの編物を。棒編みなど何年ぶりでしょう。これまでお付き合いした方は否応なしに私の手編みのセーターを着せられたわけですが、一編み一編みに思い込めて編むというよりは自分が単に編みたいからで、どうせなら喜んで着てくれそうなヒトに、という感じでした。まあ、もうだいぶ前のお話ですが。


で、ソレがやっと2時半過ぎに仕上がりまして届けに行ったとこ。思ったよりも彼は大きくて、セーターのはずだったのが腹巻になってしまいました。それなのに恥ずかしげもなく身に付けてくれて、カンゲキです!


でも、小屋の中に入って寝てくれたらなあ。(数時間で仕上がるんだから、ワンコのセーターに決まっとりましょう)