役者の声


5月21日の日記で役者の声について云々した続き、というか思い出したことなのですが、舞台俳優として活躍されている津嘉山正種さんの名を初めて知ったのは、私がまだ中学生くらいだった頃のことか。


小学1年の頃からテレビで放送される洋画(もちろん吹き替え)は全て観ていたわけですが、いつものように夜中に一人で『理由なき反抗』を観ていた時、ジェームズ・ディーン演じるジム役の声の演技の素晴らしさに、思わず新聞を取り番組欄で声優をチェック、津嘉山正種の名を目にしたのでした。感受性が強く、繊細で傷つきやすい若者、ジェームズ・ディーンの声そのもののようにさえ思えました。
舞台役者は発声がしっかりしているからか、吹き替えをしてもうまくはまる。下手に人気タレントや歌手なんかに吹き替えの仕事はやらせないでくれ、と思う。ほんと映画のイメージそのものが壊れる。


以来、私の中では『エデンの東』のキャルの吹き替えをしている野沢那智よりも、ジェームズ・ディーンの声は津嘉山正種が一番である、ということになっています。固定であろうとなかろうとそんなことは関係ありません。
そう言えば、ラジオは殆ど聴いたことがなかったのですが、偶然「クロスオーバー11」という番組を聴いて、パーソナリティの声が落ち着いたいい声だなあと思っていたら、やはりそれも津嘉山さんだったのでした。


そして、今でこそテレビドラマで津嘉山さんご本人を見ることもありますが、実はまだ舞台の方は観たことがない。10年ほど前、兵庫県立芸術文化センター(だったと思うのだが)そこでの舞台が高い評価を得た記事を読んだにもかかわらず。ちょっと調べたら、11月から『殺陣師段平』の静岡公演があるんだな。やだな、昔の職場のお膝元じゃないか、公演先の会場、殆ど案内してもらったことがある。


で、兵庫県立芸術文化センターのサイトもついでにチェックしてみたら、6月2日に、なななんと!ヨーヨー・マが来るじゃあーりませんか!(チケット、高〜い)


すっかり下流層に落ち着いている現在の私には、なんかどちらも鑑賞は無理みたい。とほほ。