『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』


2006年 アメリ
監督:ゴア・ヴァービンスキー
製作:ジェリー・ブラッカイマー
出演:ジョニー・デップオーランド・ブルームキーラ・ナイトレイ


良い意味でも悪い意味でも「ディズニー映画」という一言につきます。この映画で一番楽しんでいるのはジョニー・デップのような気もしますが。普通のドラマではできない学芸会のようなノリのオーバーアクトがうまく嵌ってしまう、観客もドッキリのアトラクション映画?ではないでしょうか。


一つだけ引っ掛かるのは、キーラ・ナイトレイ演じるエリザベスの「裏切り」です。裏切りを隠すための裏切りなのか。そして裏切ったのは婚約者かジャック・スパロウかそれとも自分なのか?婚約者がいながらジャックに惹かれている自分に気がついて恐れをなして一度に解決をねらってか、最後にキスしてバイバイってこれじゃただの「コワイ女」です。コワ過ぎますよ。物語を続けるために講じた策にしては、違和感ばかり残ってしまいました。いや、単にワタクシがオーランド・ブルームのような甘いマスクの男性には全く興味がなく、ジョニデというかジャック・スパロウのようなクセのある顔で、無茶なことばかりするけどほっとけない母性本能をくすぐる偽悪者が好きだから、ということに尽きるのかもしれません。「好奇心」というキーワードは共通かも。


ディズニー・ランドのアトラクション、「カリブの海賊」と全く同じ風景が見られますし、子どもにも楽しい映画ではないでしょうか。余談ですが、私の父はそのアトラクションの出口付近で笑いながら銃をぶっ放してる海賊にそっくりです。一緒に乗っていた友人が「いつもお世話になってます!」と、突然その人形に向かって挨拶したことがあります。(笑)