角界周辺のバランス感覚の悪さにゲンナリ


 相撲のことはよくわからないけど、今回の琴三喜の解雇はちょっと厳しいんじゃないかと思う。国技とか言われて変に文科省の管轄下になんかあるから健全なスポーツとしての機能や判断に歪みや甘えが生じて、会見に見られるような横柄で無礼な態度や親方と現役力士に同じ処分を下すなんていう、一見膿を出し切ったかのように見せて実はただ世間を煙にまくためだけにこんな血の通ってない厳罰が下されたんじゃないかと。
 相撲というある意味一般社会と隔離された狭い世界で絶対王政みたいに親方が君臨し、その親方を見て、信じて弟子たちは稽古に励んできたわけでしょ。その親方がギャンブル好きだったら、弟子は感覚が麻痺しちゃうよね。大卒ならまだしも、中学卒業して部屋に入った子だっているだろうに。ましてや今だって興行なんてのにヤのつく人はツキモノでしょ。そんな誘惑から誰が守るの?
 よくわかんないのは、若い力士が稽古という名目のリンチで亡くなって相撲界に激震が起こった後も平気で賭博してたってことなの?時系列がイマイチよくわからないんだけど、後だったら角界の人たちのモラルの低さを露呈してるつーか、完全に他人事だと思ってるんだなあって。現役引退して筋肉が贅肉になって脳みそから精神までブヨブヨのタルタルになってしまった親方衆に問題があるんじゃないのかってこと。特に理事長ね。現役力士を辞めさせるというならオマエこそが全責任とってやめれっちゅうの。まだ若い実力のある大関に、自分が盾になってでもワンチャンスやってほしいと訴えれば賛美もされただろうに、「一票もらったんだからお前が面倒見れ」とぬかしたとか。後援会もあっさり解散しちゃってさ、何が後援会だか。琴三喜をいいように利用してただけなんじゃないのか。もう、みんなケツの穴が小さすぎ。
 繰り返すけど、相撲とか全く興味ない私から見ても、琴三喜に対する今回の処分はあまりに残酷だと思う。今からでも撤回されることを心から願う。