惜しむということ


 目覚めると既に10時。恐る恐るPちゃんに電話すると、Pちゃんも起きられなかったようで、結局早朝の散歩はなかったとのこと。ホッ。
 姉たちは仕事が始まるということで、K太とAちゃんを置いて、慌ただしく昨夜のうちに帰って行った。みんなで横になってテレビを見ている間、ずっとK太に肩、首、腕やふくらはぎを揉んでもらった。極楽極楽。
 それからお買い物、マッサージのお駄賃の千円をシューティングゲームで使い切るK太とPちゃん。面白かった。移動してPちゃんのオサレ靴を買うため入った靴屋でなぜかアディダスのシューズを衝動買いしてしまったワタクシ。わからない。どうして買っちゃったんだろう?家に帰って下駄箱を開けると、昨年、妹からもらった似たような感じのリーボックのシューズが…。この間チャリ用にとプーマのシューズだって買ったばかりだというのに。あうあう。
 気を取り直して体重を量ると、妹の家でぐうたらして太ってしまった2キロが消えていた。よし、振り出しに戻ったぞ。「巻くだけダイエット」も昨日買ったし、ココから5キロ減目指して頑張ります、私!
 夜は妹が作った美味しい煮込みハンバーグを食べてから、K太、Aちゃんも引き連れてPちゃんたちは帰って行った。18日にはPちゃんのバレ・コンがあるのだ。もちろん、今度はワタクシがジジババを引き連れて見に行くことになっている。
 いつものように、妹の車が角を曲がって見えなくなるまで手を振りつづける。それが我が家の家族の見送り方。


 ○○家って、全員、車が見えなくなるまで家に入らないのな…。


 自分ちとは違う、と不思議そうに話していたというT君(Pちゃんパパ)。そんな風に言われるまで気づきもしなかったけど、そうなんだ、これが「惜しむ」ということなんだね。もう十年か。ちゃんとそっちから見守ってろよ。早過ぎんだよ、ばかやろう。