喉の奥に引っ掛かった異物のようなモノ


 8月31日にトラックバックがついていたのに、9月に入って数日経ってからやっと気づいた。いかがわしいサイトの場合はサクッと削除、害がなさそうなら放置するのが常。で、今回のトラバは、本日の夕方になってやっとニュースで放送された、村上隆のベルサイユ宮殿での作品展示にフランス人が"NO!"を叩きつけた、という声に賛同したものだった。
 なぜ、私が村上隆をアーティストとして認めてないことがわかったのかは謎だが、おそらくその日の記述の「パリ」とか「キモい」に反応したのではないかと勝手に想像している。まあ、それはどうでもよいのだが、そのトラバ先を見ていくと村上のキモヲタ作品の画像があり、そんなものを目にするとやはり「こんなヤツのどこがアーティストなんだよ!」と唾棄したくなる。バブルヲタ文化にうまくのって(チープな作品で)荒稼ぎしていることは自覚しているようなことを言っていたけど、自分の作品がベルサイユ宮殿に立ち並ぶ数々の芸術品に匹敵するものだとでも思っているのか?
 全く異質のモノが展示されることによって生まれる何か、とかそういう安易な発想なら、不道徳なものから生まれる新しい笑いを創造したかったとか言って、街頭で一般女性にブスと連呼した動画(未見)を流して問題になった某大学のメディアアート専攻の学生と一緒じゃないか。泣き出してしまった女性に執拗にブスと連呼する動画を見て笑い出す人間がいたら本当に恐ろしい。日本人の感性狂ってきたとしか思えない。結局その学生たちは退学、指導した准教授も退職に追い込まれた(?)ようだ。しかし指導した准教授っていい大人だろうに、傲慢な業界人上がりなのかしら。朝から晩まで機械相手に遊んでいると、自分さえ面白ければ他の生き物の快不快なんてどうでもよくなってくるのかねえ。
 話を戻す。異質なものを面白いと思えるか否か、それは確かに人それぞれだろうけど、今回のような反対は予想した上での開催らしいので、村上の名声欲は既に正気を失って遥か彼方にぶっ飛んでいると思われる。不潔そうな顔とあらゆる欲を溜め込んだかのように膨らんだメタボ腹のこのエロオヤジ、周りの取り巻き連中に乗せられたのかどうかはしらんが、自分の作品にプライドを持っているのはよしとしても、ベルサイユ宮殿での開催だけは辞退してほしかった。そのくらいの冷徹さがあれば、作品を全く評価しないのに変わりないけど、少しは人間的に見直すところもあったのに。
 喉の奥にひっかかった異物は不快でしかないように、ベルサイユ宮殿に展示された村上作品の異質さは私にとっては不快そのもの。村上より優れた芸術家が日本にはいないとでもいうのか。全くフランスのヲタ連中にも困ったもんだ。