時計をなおして


 深夜、目覚める。肩が寒い。昼間出掛けて昼寝をしなかったせいか普段より早く、と言っても1時半だが、睡魔に襲われベッドに潜りこんだというのに、その3時間後には目が醒めてしまって、時計を見てぎょっとする。
 仕事の始まりが遅い時には一日の睡眠時間が3、4時間だって平気だったのに、朝早くになるとすぐ眠くなる。朝の陽光がそうさせるのか。自然の摂理ってやつ?それでも逆らって夜更かししてると、週末土曜日は寝溜めの日となり一日中ベッドの中で過ごして平均睡眠時間を6時間くらいにする。

「寝てばかりでオーロラみたいだね」

 そう、だった。茨に囲まれた城の中で、壊れた時計を握りしめ、狂ってしまった体内時計はお構いなしの生活、だった。
 違う。何がオーロラだ、笑わせる。すっかりバーサンだ。それでも、時間が残酷なものだとは思わない。それは至極当たり前のことで、私は納得ずくだった。そうなったのは、私が私であったから。だから、それはどうしようもない。
 だけど今、壊れたと思っていた腕時計は電池交換だけで動きだしたけど、今の私の腕にはなんだか収まりが悪く感じた。いい加減その格好悪い腕時計変えたら?と言われる度に、チタンだから(ひどい金属アレルギー持ち)、と言い訳して後生大事に身につけていたのが嘘のようだ。ああ、これが私に必要だった時間なんだ、と思う。
 来年でちょうど15年、か。やっぱりちょっと長かったかな。友人に「もったいない」って言われたの、今なら少しわかる気がする。時間は平等だ。全てに等しく時を刻む。
 

 あ、今晩の「アメトーク」に大吉さまがでるんだっけ!楽しみ〜。