一人で観に行った方が無難な映像作家(巨匠)


 来年早々、新作に合わせてか新文芸坐ゴダール・ナイトがあるようです。うーん、どうしよう。ゴダールって、まあ巨匠なんだろうけど、私にとっては微妙な監督(映像作家)なんですよね。『勝手にしやがれ』とかはすごく好きなんだけど、なんだこれ?くだらね〜ってのもけっこうあって、振り幅が広いっていうか、特に『アルファビル』を初めて劇場で観た時はもう笑いを噛み殺すのに必死で、見終わってから「あれ、絶対パロディーだよねえ、笑わせようと思って作ってるんだよねえ?!」と興奮気味に笑顔で問いかけ、それを一番楽しみにしていたという同行者を失語症に陥れたりした前科があるので、一緒に観る相手を選ぶというか、一人で観た方がその後の人間関係に支障をきたさない監督だったりします。
 今回のラインナップはまあDVDで観たものばかりだから大丈夫だと思いますが、正直、ゴダールはもうお腹いっぱいな気もします。今回の無難な作品たちで劇場で観るのは(今度こそ)終わりにしようかな、と。そんなわけで、チケットを買おうか買うまいかで思案中なのです。