ブルームーン
私が初めて買ったバラの苗木はブルームーンでした。何年も前、同僚たちと県の植物園に行った時、まだ全然開花を迎えていなかったバラ園のコーナーで売られていたそれは、生まれたばかりのとても小さな蕾を付けていました。
ロマンチックな名前と苗木にぶら下がっていた花の写真に惹かれて買ったのに、庭の片隅に地植えしたブルームーンの蕾はその花弁の色を覗かせるほど大きく膨らんできても、決して青ではないことを示していました。
それでも、この写真くらいにはいつかは青くなるんだろうと淡い期待を捨てきれずにいたのに、やはり咲いたのは薄いピンク。
ピンクならもっと大輪の花をつける四季咲きのバラが家のすぐ前の庭に二株ある。予想していたとはいえ、やはりがっかりしました。おまけに庭の端っこに邪魔にならないように植えておいたのに、二、三の花を咲かせた後、知らない間に父に引っこ抜かれてしまいました。憐れなブルームーン。
そして昨夜、去年、ガブリエルを予約注文して買ったバラの苗木のカタログをめくっていて、懐かしいブルームーンに目が止まりました。そしてその色はやっぱり薄いピンクなのでした。同じブルーならブルーヘブンのほうがよっぽど青いよなあ、と思いながら、黒地に白で書かれた細かい文字の説明を読んでみると、こんなことが書いてあったのです。
「ブルームーン」とは月に２回見ることができる満月の事。（めったに起こらない）の意味です。これを見るとしあわせになれるとか。
※ 因みに辞書でしらべたら、"once in a blue moon" で「ごくまれに」とありました。
そうだったのか〜っと、早速検索。だいたい３年に一回あるとありましたが、残念ながら今年はブルームーンはないそうです。
が、来年、８月に満月が二回あるそうです。ブルームーンは二回目の満月の方です。お間違えないように。
で、ついでに得た雑学。何かを始めたい時は、新月の出る時間に祈るとパワーを得られる、とか。ま、おまじない程度に知っておいても邪魔にはならないでしょう、と。
