思い出の赤い実

fleurette2011-07-04



04:45 出発

 今日は資源ゴミの日。定期購入していたソイッシュの空きビンが貯まりに貯まって半端ない。四ヶ月分だから茶色い小ビンだけでおよそ120本、か。他にもアルコール類のビンやアルミ、スチール缶など。その都度洗ってラベルが剥がせるものは剥がし、キャップのプラスチックも専用のハサミで外しておいたので、集積場に持っていけばいいだけ。ソイッシュの定期購入は今月分で止めた。割引もなく定価のままだし、コンビニでも売り出したから定期便で買う必要もない。コンビニで買ってその場で飲んでしまえば資源ゴミもたまらないだろう。

 ということで、今日は赤兎のタイヤに付着した砂を洗い流す時間を取りたくなかったので、海岸のプロムナードは走らず、つまり休憩も取らずにひたすらペダルを回した。

 先週見つけた、ちょっとわくわくする庭のあるお宅はこの辺だっけ、と、自然なままの木々に囲まれて表からはなんだか鬱蒼とした感じなのに、中庭は日当たりがよく小さな家庭菜園になっている道路に面した民家を赤兎で流しながら観察した。夏蜜柑、無花果、柏、胡桃の木まであった。

 小学生の頃、夏休みになると毎年父の友人二家族と一緒に福島に一泊旅行に出掛けたのだが、ある年、トイレ休憩でたまたま立ち寄った駐車場の土手に大きな胡桃がたくさんなっているのに気づいた父たちが、少年のように喜んで採った胡桃を各々トランクに詰め込んで持ち帰ったことがあった。果肉を腐らせて種だけにするため土の中に埋め、頃よい時に掘り起こして食べたのだけど、珍しいだろうと友達にちょっと食べさせたら、美味しいって全部掘り起こして食べられちゃって叱られたんだ。

 柏はもっと小さい頃、近所に一本あって母に柏餅を作るから柏の葉っぱを採ってきてと言われては木登りが得意だった私は先頭きって形のよい葉っぱを採りに行った。引越し先には柏の木がなかったので柏餅は作らなくなったけど、そのかわり、たらの芽やあけび、モミジイチゴは食べ放題になってすごくわくわくした。初めはおっかなびっくりだったけど。今はどれもなくなっちゃったな。カミキリムシをたくさんとった無花果の木はいつか庭に植えたいな、と思った。

 とりあえずほったらかしにしてある実家のブルーベリーを頂いてベランダで育ててみようか、なんて考えながら資源ゴミ集積場で当番の人がビン類を分別袋に入れ替えているのを確認して帰宅。赤兎を2階に担いでいき施錠して、免許証と車のキーをとって直ぐさま資源ゴミを運んだ。これでスッキリ。次は燃えないゴミの日に割れたグラスや蛍光灯や電池などを。こっちの量はたいしたことない。

 戻ってからブルーベリーを見に行くと、なんと鉢ごと地植えされていた。そしてワンコの小屋があったすぐ傍にはビックリグミが新しく植えられてあった。母方の祖母の家の庭にあったそれよりずっと小さい、楽々と跨げてしまうほどの大きさだ。ビックリグミは私に祖母を思い出させる。磨りガラスの戸棚の向こうの赤い宝石のような果実酒。


走行時間:039:44'
走行距離:10.42km
平均速度:15.7km/h
最高速度:31.2km/h
消費カロリー:106.5kcal
積算距離:191.4km


今日の花:百合(東京カウボーイさんより)