街の灯

fleurette2012-01-07



 いつものように夜のウォーキング。脛の辺りに感じてた痛みはなくなったけど、この二、三日は足首に負担を感じる。今のところはそのくらいかな。もうそろそろ距離をのばしてもいいかもしれない。

 国道に出てゆるい坂道を登りきった所にぽつんとあるコンビニが、明かりを落とした海辺の町に灯台のように白く発光している。何台かの車がそこに吸い込まれていくのを感じながら、ネックライトが照らす足元の段差に注意して歩き続けた。

 ふと後ろから自転車の気配。イヤーマフはしてるけどちゃんと気づいてますよ、とアピールするため歩きながら少しだけ振り返った。すると自転車が横に並んだ時、驚かそうと思ったのか、突然、乗っていた若い男が大声で歌い出した。別に驚きもしなかったが、ひどい音痴。だから、ちゃんと聞こえてるんだって。

 坂を下りきった一番低い所にある団地の入口、信号を渡って反対側に行けばそこには夜の海が広がっている。視線をその方向に向けてもさすがに暗くてわからない。が、その暗がりの中で、今まで気づかなかったカフェレストランの文字を発見。いったい何時できたのだろう、そう新しくもなさそうだけど。昔あった船室をイメージして建てられた喫茶店が復活したのかなと思ったが、それはその隣にちゃんとあってIT関係とおぼしき会社の看板がついていた。まあいいや、今度もう少し早い時間に出た時にでも寄ってみよう、なんて、小さな窓から漏れるオレンジ色の明かりを見て思った。