Against the wind
午後2時の出発になってしまって、川沿いのサイクリングコースは厳しいかな、と一瞬躊躇うも、外の陽射しは暖かくていつもとは反対の道に走り出した。
短い急な下りでブレーキをかけると、久しぶりだったせいかキィーっといういやな金切り声を上げ、オイルをさしてくればよかったと不安になったけど、それも最初だけでだんだん馴染んできた。
コースに入るともろに風にさらされるる。河川敷にはダンプカーが入って護岸工事に入っていた。コースも途中から長いこと通行止めになっている。コースにもどると、一面黄色。すぐあの独特の菜の花の香りに包まれた。キライじゃないんだ、なんか懐かしい香り。
土筆やスミレも土手にたくさん。そろそろ四つ葉のクローバーと目が合ってもいい頃だなと思った時、そんなことで運を使うな、という姉の口癖を思い出した。
でも、私は浮き沈みは激しいかもしれないけどそれでバランスとっているのよ。つまりヒトとは変わってるかもしれないけど平均値を生きている、と自分では思っている。ただ、やりたいことは賛同者がいなくてもやる、年甲斐もなくそんなことして不様だって笑われても気にしない。やらないで後悔することのほうがずっとツライもの。見なかったふり、聞かなかったふりっていうのがうまくできない。心がざわざわしたら解決できるのは自分だけだもの。
なーんてことを赤兎が静止してしまうような風を受けながら考えてた。ひたすらペダルをまわして「なんなんだ、この向かい風はーっ!」って声に出しながら。まだまだ青いゼ。なんだかんだで40.5kmでした。