軽くてあったかい


 なんだか変な夢をみた。

 気がつくと天地がひっくり返っている。はて?と、地面に真っ直ぐ延びた腕を見て、やっと自分が逆立ちしていることを理解した。

 あれ、私、逆立ちなんかできたっけ?と、なんとか首を曲げて自分の足がどうなっているのかを確認すると、なんと藤木直人が爽やかな笑顔で私の足を支えていたのだ。

 それがどうにも気にくわなくて、ジャッキー・チェンのカンフー映画の足技を真似して蹴り上げようとするが、変に足が絡まって逆に身動きできなくなってしまうのだった。くっそー、何やってんだ、私。キィーっとなったところで目が覚めた。

 たぶん、ロードレースが終わってからここ最近、というかほぼ毎日、ランニングシャツとトレパンで過ごしているからだ。ウォーキングに行けるよう帰宅するとすぐ着替えているのに全く実行していない。しかも実は先のレース会場で販売されていたアシックスのボトルポーチとナイキのグローブまで買ってしまっているのに、だ。わ、コレ便利〜と、あと少しでゼッケン止めまで買うところだった。あぶないあぶない。もう走んないよ、歩くだけだからね、と慌てて伸ばした手を引っ込めたのだった。

 えー、というわけで気持ちだけはやる気満々なのですが、やはり気持ちだけなので、気づけばまたさらに1キロ肥えておりました(涙)。夢はきっとトレパン穿いてんだからサッサと運動しろってことかしらね。


※なんで藤木直人なのかはサッパリわからない。