ツール・ド・フランス 2013 第1ステージ

初優勝のキッテル



 タイムレースで始まった第1ステージはこれまでのツールでステージ優勝を何度も取りながら未だマイヨジョーヌに袖を通したことがない世界最速のスプリンター、カベンディシュがその黄色ジャージに王手をかけるまたとないチャンスで、オメガファルマ・クイックステップチームからもなみなみならぬ気迫が感じられました。


 落車が多かったものの(トニ・マルティンは鎖骨骨折とか?)、残り10キロ地点にくるまでは順調というか無難なレース運びだった。んが、なんということでしょう!オリカ・グリーンエッジのでっかいチームカーがゴール地点のバナーに引っかかり立ち往生、完全にコースを塞いでしまったのでした。ゴールは3キロ手前と変更され選手に無線で伝えきれたのか否か、困惑する中でバスが移動でき、またゴールが元通りにと二転三転。


 ゴールが迫ってきたところで大きな落車があり、ステージ優勝を狙う有力選手が次々巻き込まれるという(グライペルはマシントラブル)不運が続き、そこで抜き出たアルゴスシマノのキッテルが初優勝。なんとマイヨ・ジョーヌ、ベール、ブランの三冠王!有力選手の落車で拾ったステージ優勝のようにとられる方もいるかもしれませんが、後ろからサーと飛び出した爆発力などはカベっぽかったですよ。それに運も実力のうちですからね。まあ今回はゴール直前の集団落車ということで、同タイムゴールで順位のみということですから、その実力の真価を問われるのはまだまだこれからですが。



ステージ優勝:マルセル・キッテルアルゴスシマノ
      2位:アレクサンダー・クリストフ
      3位:ダニー・ファンポッペル



マイヨ・ジョーヌ
  マルセル・キッテル(ドイツ チーム アルゴスシマノ

マイヨ・ヴェール
  マルセル・キッテル(ドイツ チーム アルゴスシマノ

●マイヨ・ア・ポワ・ルージュ
  フアンホセ・ロバト(スペイン エウスカルテル・エウスカディ

マイヨ・ブラン
  マルセル・キッテル(ドイツ チーム アルゴスシマノ