母性本能をくすぐる 山男との出会い


 土曜は自称山ガの姉と筑波山に行ってきた。


 昨年はその自称山ガと近場の山に行き、下山時に膝が痛いと細い山道を塞ぐトドのように寝転がっていたのだが、今回はワタクシのほうが足をひっぱりそうだわ、と思っていたらそのとーりに。


 筑波山なんて初めてのワタクシに対し、元気な頃はよく一人で登っていたという姉のチョイスで白雲橋コースという姉曰く比較的平坦な道で登ったはずなのですが、登り始めてすぐ貧血を起こしそうになったワタクシは、これはいかーんとすぐ休憩。その後もちょっと登っては「休憩ポイント見つけた!」と幾度も休憩。体調が少しよくなったと思ったら、岩にしがみついて登るような難所がいくつも現れて、ワタクシ、スカートなんですけど…と、姉を後ろに従えたり。




暑い…。




弁慶七戻り




難所ではありません。難所では写真を撮る余裕はありません。



 駐車場は空いていたのに、思ったよりも登山者が多かったようで、なかなか進まない。そんな所を若いママがちっちゃな男の子の手を引いて登っていた。がんばってね、と先に歩き出すもまたすぐ休憩ポイントを見つける始末。その奥にイチリンソウが咲いているのを見つけてすかさずスマホで写真を撮っていると、ゴミを拾って歩いていた背の高い男の人が目の前でニンマリ笑っていて、「ちょっと、惚れないでよね!」なんて(←バカ)。





 そんなこんなしていると、さっきの小さな男の子がママと手をつないで追いついてきて、そして抜かれた…。あんまり可愛いコだったので、お名前なんていうの?なんて姉が(しつこくからんで)仲良くなり、Sちゃん(3才になったばかり!)が姉に「おばーーちゃーん」と駆け寄ったところ転んでしまってギャン泣き。見たところ特にひどい外傷はなく手を地面についたところが白くなっていただけなんだけど本人にしてみたらひどくビックリしてしまったのだろう。


 「そうだ、いいものがあるよ」とデイパックのポケットから、こんな時のためにと前日に買っておいた大き目のバンドエイドを引っ張り出した。


 S 「それなあに?」
 
 私 「これを貼ったらね痛くなくなるよ」

 S 「はってえ」

 ママ「あれ、もう泣いてないじゃない」

 私 「はい、これでオッケー。あ、そうだ、もう一つあげるね。これでもう大丈夫」


 ママが預かろうとすると「(自分で)もってる!」と。


 それからは、姉や私と交互に手をつないで登った。




女体山山頂。ちょっと残念、ガスってました。



 山頂についてからは「おばちゃんたちとわかれたくないよ!」と、また可愛いことを言ってくれる。秩父からきたその親子はロープウェイで帰るというのでお見送り。「またあおうね!」と私たちにぎゅっと抱きついてきた。可笑しかったのは、私を呼ぶ時は躊躇うように「おばちゃん」と言うのだけど、姉のことは「おばーちゃん」とのばして呼んでいた。姉は「いいよいいよもう、おばーちゃんだよ」と言いながら深いため息。「ああ、あんなかわいい孫はY(姉の長女)では無理だな…」と。(そっちかい!)


 その後は御幸ケ原でお昼。今回は慣れた山だったせいかやたら元気な姉は帰りもしっかり歩いて降りるつもりだったようだが、私が「無理!」で、ポールまで持ってる重装備でケーブルカーに乗る気まずさったらあ〜た。なんともなーい。


 登山前に筑波神社で「無事に帰ってこれますように」とお祈りしたので、また「無事返ってこれました。ありがとうございました」とお参り。境内の端のほうで、ガマの油売りの口上をパチリ。









 駐車場に着いたのが午後1時。なんと私の予定通りじゃないか。ケーブルカーに乗ったのに(笑)


 近場の温泉にゆっくり浸かり、それからまっすぐ帰宅するはずがなぜかコストコに。カードを作る時、担当のオネーサンは年会費が12000円もかかるアメックスの方ばかり熱心に勧めるのだけど、その熱心さが逆に私たちを警戒させクレジットカードは要りませーんとお断り。ま、カード作ったのは姉(姉と義兄の職場の近くにある)なんですけどね。大きいけどお値段もそれなりだよねーなんていいながらパエリアなどを買って帰宅。でもハーゲンダッツのパイント売りは魅力!