硬軟つけがたい

カン・マルことソン・ジュンギ



 『優しい男』が終わってしまい数少ない楽しみの一つがなくなった。

 最初の数話を見逃したのがとても悔やまれる。ドラマでは主役のマルが30歳の現在から23歳と37歳の姿が描かれているのだけど、7年前、7年後、というテロップを見逃していたらいったいいつの話?ていうほど容姿が全く変わってなくてまるで少年のようなことに、最終回の余韻がさめてからようやく気付いた。そんな違和感も吹っ飛んでしまうほど、ソン・ジュンギにやられているようだ。


 楽しみといえばフラもその一つなんだけど、昨日、フラの後のストレッチのレッスン終了後のこと。

 先生はすぐ出入り口へ行って生徒のお見送りをするので、仲良くしてもらっている年配の女性が先生の使ったマットもいつも一緒に片づけてたのだけど、その女性がお休みだったので、よし今日は私が片づけようとマット二枚を持って並んでいたら、後ろから来たオジサンが「一緒に片づけますから」と、大丈夫だと言っているのになかば強引に持ち去って行った。「すみません、ありがとうございます」という言葉は小さく置き去りにされ、まいっかとスタジオを後にした。


 なんだよ、硬派のナンパですかい? なんて(笑)


 そういえば、この間父が転院してその入院費を支払いにいった時、会計の窓口で一通り終わった後に「あの、フラやってませんか?」と突然言われ、なんで知ってんの?とドキッとしたり。田舎ってほんと世間が狭くて、一長一短と言いたいところだけど、今のところ短短短で感じで。もう少し都市(年)を取ったらよく思えるようになるのかしらん。