田舎者が無愛想に今度はエルメスとか

　何年か前にElliott Erwittの写真展を観に行ったのは銀座のシャネルだった。確かオールナイト上映の映画を観にいったついでに寄ることにったのだ。高級感満載の店内を足早ですり抜けエレベーターに乗り込むと、これまたセレブな感じのフランス人の老夫婦が乗り込んで来て、マダムに上から下までチェックされたっけなあ。あん時は「うわぁ、品定めされてる！」って正直ビビった。
　が、著名人50人が選んだアーウィットの写真を一冊に纏めた立派な本（表紙の色が赤、黒、白の中から選べた）が只で貰えたから、そんな緊張感もチャラというか安いもんだった。何も買ってないし（笑）。
　で、今回の曽根裕の『雪』だが、今度は銀座のエルメスだという。なんともはやだ。武相荘に変更しちゃおうかな。土曜は友人宅に一泊するのでゆっくり考えるか。といっても、日曜の午前中は友人夫妻のお子たちと、いつもよりゆっくり遊ぼうとも思っている。いつもは午後早いうちにオイトマしてまた映画を一本見てから帰宅する、といパターンなので、遊び足りない下の男の子にいつも「まだフルさんと遊んでないのにっ！」と、腕組みし、ほっぺを膨らませながら言われてしまっていたからなあ。
　で、気が向いたらどっかの温泉地にでもバックレようかと。とにかく４日までは浮世を忘れ、寒さとは関係ないところですっかり縮こまり、ボロボロになってしまった背中の羽をなんとかしたいのだ。