イースタン・プロミス

fleurette2010-08-22



2007年 イギリス、カナダ、アメリ
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル


 DVDで。んもう、ヴィゴ様がカッコ良過ぎます!
 ロシアンマフィアの下で働く冷徹な運転手と、死んでしまった少女が産み落とした赤ん坊の親族を捜し出そうと奔走する看護師のつかの間の擬似家族のシーンが、陰鬱なトーンで進んでいく映像に一瞬の光を点します。
 それはまるで一日の終わりに平穏無事に暮らせたことに感謝し祈りを捧げる宗教画の聖家族のようでありました。
 その前後に繰り広げられるバイオレンスシーンは半端じゃありませんので、そういう流血が苦手な方にはお勧めできません。最後まで観てもいない映画について、あーだこーだと文句ばかり書いてるのを目にするだけでガッカリしてしまうのでね。
 ナオミ・ワッツも好きな女優。暗い影を背負った一般人の女性を演じさせたら、この人ほどナチュラルに演じられる女優ってちょっと思いつかない。