うるわしの 続き 

初めての人力車!



 翌日は事前に調べていた木簡型フリーパス(500円)を駅にて購入。各施設の入場料がお安くなるのですぐ元が取れる。なんで一日目も買わなかったんだろと後悔。観光地を100円で循環しているぐるっとバスもあるので多くを回らない方はこちらでも十分かな。

 ぐるっとバスの発車時間がまだだったので普通の市バスに乗る。降りる時運転手さんが丁寧に興福寺進む道を教えてくれた。感謝。降りるともうそこらじゅうに鹿がいて吃驚。


 見事なX脚!そして奈良の鹿は殆どが雌らしいのに見事に雄鹿ばかり。


 ちょっとケンブっぽい。


 興福寺、到着 

  


 すぐ国宝館に入る。パスを見せると団体料金に。以後味をしめてどこでもパスとなる。
阿修羅と聞くと私なんぞは萩尾望都の『百億の昼と千億の夜』を思い出したり。と言ってもまともに読んでいない。が、本物の阿修羅はとても戦いの神とは思えないほどふっくらとしたあどけなさの残る少年像で、そのギャップが魅力なのでしょうね。


 県庁前からぐるっとバスでお次は春日大社へ。







 夫婦大国社という日本で唯一ご夫婦の大国様をお祀りしたところ。夫婦円満、縁結びの神様とあって絵馬がハートでピンクです。ここで水占いというものをやってみました。
水に紙を浮かべてると文字が浮かび上がってくるというもの。大吉でした。お相手もいないのに(笑)。みんな大吉なんだろうと思って終わったおみくじの紙を入れる箱をあけると小吉とあり、ほほーんと唸ったり。


 次は最終目的地の東大寺。バスで移動し、残りの観光時間をみるとまだ少し余裕があったのでPちゃんも乗ったという人力車に乗ってみることにした。30分コースで5000円、まあ昨夜かなわなかったのマッサージ代と思えばどうってことないか、と。だいたい回った所を話して、東大寺はこれからという話をするとそれに合わせてコースを選んで走ってくれた。初めと途中で写真も撮ってくれたので今回初めて自分の映った写真がくわわった。


 浮舟堂にて。


 
 人力車のMさんはいろんな話をしながら案内してくれてとても楽しかった。膝は痛かったし暑いしでどうしようかと思っていたが、自分では絶対行かなかった(行けなかった)所に連れて行ってくれて、流れる風は心地よく快適に過ごすことができた。各地の説明はもちろん、今年白鹿が生まれたとか、黒猫が道を横切るのを見るのは縁起が悪いと言われているが奈良では黒猫は良縁を結ぶと言って玄関に飾ったりしている、とか。東大寺のすぐ横に着けてくれてお礼を言って進むと振り返ってもずっとこっちを見送っているので思わず大声を出して「写真撮ってもいいですかー?」と。



 東大寺の中は修学旅行の中学生でいっぱい。






 私は無理!


 

 人力車にのったおかげでまだ余力があり、二月堂まで行くことに。階段を上って水洗いをして、すぐそばの茶屋でかき氷を食べる。すごい量でなかなか溶けない、すると蜜をつけたしてくれた。時間をかけて完食。試食で出してくれた味噌がとても美味しかったのでお土産に小さいのを4つ購入。二月堂名物行法味噌、奈良にお越しの際はお試しあれ。





 疲れてきたのでこのままホテル(荷物を預けてきた)に戻ろうとすると、正倉院の案内板が。行くかどうしようか迷って、せっかくここまできたのだから、と引き返して歩を進めるとなんと工事中の文字。お願い、せめて曲がり角のところに工事中と書いておいて!と、途中のもみじ苺に癒されながら元の道にもどる。



 



 ホテルにもどって荷物を受け取り、途中で自分では食べられない柿の葉ずしをお土産に一つ買い、高速バスと新幹線と高速バスを乗り継いて帰宅。

 誤算はただ一つ。東京からの高速バスは何かあった時のために最終にして、あとで変更すればよいやと思っていたのに、チケットカウンターで「今日は何かのイベントがあったみたいで全部うまってます」と。おかげで3時間も東京で足止めでした。夕飯を食べようかと移動するとそのイベントに行っていたと思しき若者がうじゃうじゃ。首にかけていたタオルには「EXILE」の文字。まー、しょーがないかーと。

 とにかく今回もかなりハードスケジュールでしたが奈良を満喫することができました。文化遺産がてんこ盛りで、当地との文化の差を感じたりしましたが、まあだからこそ旅行するわけで、シーズンになると大勢押し寄せてくるのはそれはそれで大変なのかもしれません。とにかくこれで白地図がまた一つ塗りつぶせます。

 さて、次はどこ行こうかな〜。