収束を願って


 昨夜、「精神というものに対するぬぐいきれない誤解について」というテキストを読み直した。

 昔、テキスト庵には風聞帳というものがトップページにあり、登録してある自分以外の他のサイトを紹介したり感想を述べたりする場になっていた。更新報告する際には誰の目にも触れるようになっていたため、そこで紹介されるとアクセスがぐんと上がることから、好きなサイトについて毎回同じコメントを書いてアクセスアップに貢献しようとしたりする者や、ちゃっかり自薦したりする者が出たりして、度々荒れる場にもなっていた。が、そんな時は決まって運営者の【な】さんが爽やかに登場し、華麗に事態を収束したものだった。

 今から7、8年前、当時のテキスト庵の常連で古参の一人(お近づきになりたくないタイプの殿方)だった人が、鬱病を患っていた方のサイトを風聞帳に書き込み、鬱病患者のサイトは背景が皆真っ黒だとか、鬱って言ってただ甘えてるだけなんじゃないかと揶揄し、風聞帳がいつになく荒れた時があった。その時に運営者の【な】さんが引っ提げてきたのが、鬱病とは精神とかの問題ではなく、肉体に起こる病となんら変わらない脳に引き起こされる病の一つなのだ、という内容の約3000字に及ぶ冒頭のタイトルのテキストだった。事態はサッと波の引くように見事に収束した。

 当時、状況をハラハラしながら見ていることしかできなかった私は、そのテキストを読んでどんなに救われたことか。過去、知人を同じ病で失っていたから、というのが大きい。そのテキストをコピぺし、私以外の誰の目にも触れないように注意しながらパソコンが変わる度に移し替え、今は三代目となった私のパソコンのフォルダの中に保存してある。


 今回は個人情報保護違反という非常にデリケートな問題なだけに皆痺れを切らしているようだ。その証拠に先日は更新報告した人が一時間に一人というのが数時間続いた。私は、以前のように【な】さんご夫妻(事の発端は奥様の立ち上げたチャリティプロジェクト)からの真摯なアクションが起こされることを願っているし、待っている一人です。


【追記】
 何人かの方が書かれていましたが、井戸端の常連さんたちが、今回のような件では一様に口を閉ざしていることに私も違和感を感じています。


※今回はわかる人だけわかればよいと思っているので、リンク、細かい説明等は省略致します。