流行りにはいつものれない


 前髪を伸ばしては、瞼のアレルギーのためだったり思いつきだったりで短くカットしてしまい、生まれてこのかたワンレングスにしたことがない。
 ああ、憧れのワンレン。別にラーメン食べる時に片手でかきあげたい訳ではない。食事をする時は髪を縛って集中して食べたいタイプだし。
 以前お会いした方に身体の半分が髪で覆われていると評されたこともあるくらいロングヘアー(昨年15センチほどカットしたので現在は胸が隠れる程度)であったこともあればベリーショートだったこともある。なのにバブル期にあんなに流行ったワンレングスにしたことがない。
 というか、そもそもバブル期というもの自体が外国のお話であったように思えるほどに私とは無縁のものであった。
 が、今考えてみると、当時の相方が浮かれて海外の作家による半畳ほどの大きさのリトグラフを2枚も購入し投資だとほざいていたことがあったが、アレがバブル期だったのかしらん。
 私と違って、溺愛する姪っ子のPちゃんはこの世に生を受けてからずっとワンレングスである。蒼井優に激似の小学五年生だ。いや、蒼井優になりたいのではない。私は、私はPちゃんになりたいのだあー!


 とんだバカヤロウだ。


 現在、前髪は唇を隠すくらいの位置まできている。ここでいつも飽きてしまって我慢できなくなり切ってしまっていた。
 今度こそ。ええ、必ず。


 あ、あと女子フィギュアスケートについてちょっと。キム・ヨナの表現力は確かにすごい、女優だと思う。が、フリーのプログラムとしては、真央ちゃんの「鐘」の方がより劇的で数段上だと思った。世界選手権では、真央ちゃんが思い描いた通りの演技ができることを祈念する。