凍結した路面を見て日本を憂う


 初雪だったのに、待ちに待った雪やこんこんだったのに、防災センターの放送で目覚めた時にはスッカリ青空が広がっていて…。くうぅ。
 雪だ雪だと天気予報では騒いでいたけれど、関東は晴れマーク、つまんないなー、なんて夜更かししてたら、目覚まし音にも気づかず寝ほうけてしまって、慌ててカーテンを引くと、向かいのアパートの屋根の日陰の部分にその残骸を発見。玄関のドアを開けて外の様子を窺うと、ウチのアパートの駐車場は雪が降った形跡は既になし。が、隣の駐車場は林に陽の光を阻まれているため、真っ白になっていた。
 ああ、雪の中を歩きたかったなあ。そのために汚れても気にならないカーキブラウンのダウンコートだって買ったのに…。ぐっすん。
 夕方、散歩をかねてコンビニまで出掛けると、パトカーや救急車のサイレンの音が響いてきた。原因はすぐ想像がついた。道路に残った雪がカチンコチンに凍っている。下り坂を転ばないようにおっかなびっくり小刻みに歩くほど。凍った路面に残る深い轍を見て、ノーマルタイヤの私の車だったらガードレールを突き破って線路跡地に落ちてるな、明日は車、無理かな、などと思った。
 買い物と支払いを済ませ帰宅、ドアを開けると中から声がする。あれ、テレビつけっぱなしで出掛けちゃったかしら?なんて思っていると、また防災センターからの放送だった。道路の凍結により交通事故が多発していること、明日も路面が凍結するので車を利用する者は十分に冬の装備をして出掛けるようにというものだった。
 うーん、今日のこの状況からそういう判断ができないのはかなりのDQNではないかと思われますが、少子化が進む中でDQN率が上がり日本人の劣化を懸念する声もチラホラと聞こえてくる昨今、もらい事故にも気をつけましょう、と付け加えたいと思います。